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1月15日の数字:通常価格より7割格安のブランドファッション
- 2010/01/15 10:00
- 投稿者: takebayashi
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一流ブランドファッションの新作を
通常価格の7割引で売る。
そんなビジネスが本場フランスで立ち上がったようです。
ここにはどんなカラクリがあるのでしょうか。
安かろう悪かろうでは決してない。何しろファッションの本場フランスの有名子供服ブランド創立者が立ち上げたネットビジネスである。その名も「Club at cost(クラブ・アット・コスト)」という。創立者はピエール・メストル氏だ(日経MJ新聞2009年12月28日付16面より)。
ブランド品の子供服をアウトレットではなくネットで売る。それだけで7割も安くできるのか。いくら中間マージンをカットしたとしても、通常価格の3割では採算割れは確実だろう。何しろオリジナルデザインに加えて品質もいささかたりともクォリティを落とさないのだから。
では通常価格の3割とはどんな値付けなのか。
「製造原価と梱包費、配送費、消費税などの必要経費のみの価格(前掲紙)」である。ということは、もしかしてボランティアあるいはNPOでやっているのかといえば、決してそんなことではない。しっかりと採算は取っているのだ。
秘密は会費にある。すなわち7割引で買えるのは会費を払った会員のみということ。非会員でも購入可能だが、その場合は「通常の既製服流通システムの場合のブティック価格(前掲紙)」で買わなければならない。
会費は3段階に分かれていてスタンダードが年間120ユーロ、ざっと1万6000円ぐらいだ。これに加えてお試し版のディスカバータイプが30ユーロ(約4000円)、プレミアムタイプが180ユーロ(約2万4000円)。どれを選べば最も得なのかは、年間のトータル購買額によるのだろう。
しかし、このビジネス、うまいところをついているのではないだろうか。仮に会員が10万人ついたとして年間16億円の固定会費が入ってくる。財務を安定させる上で、これだけのお金が確実に入ってくるメリットはとても大きいはずだ。
しかも必要経費は通常の3割価格でまかなえているのだから、この会費は実はほとんど営業利益ということになる。モノがファッションアイテムだから成立するビジネスという見方もあるが、他でも十分に応用可能なモデルではないだろうか。