11月7日の数字:一ヶ月の小遣い、平均9192円

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一ヶ月のお小遣い、いくらもらっておられますか?
世帯主の平均額は、信じられないほど低いという統計が出ているようですが。

「9月の世帯主(2人以上の世帯)の小遣いは平均9192円と2000年以降の最低を更新した(日経産業新聞2009年11月5日付1面)」そうだ。日割りにすれば300円。場所によっては、下手するとコーヒー一杯飲んでも足が出る。

記事には2000年以降の小遣い金額の推移がグラフで示されている。最高額が2000年後半ぐらいで2万2000円ぐらいだろうか。にしても、ちょっと少ない気がするのは、調査対象となっている世帯主の定義が原因なのだろう。

絶対額はともかくとして、ポイントはこの9年間で小遣いが減り続けていることだ。なぜ、お小遣いをカットされるのかといえば、家計が苦しいからだろう。では、なぜ家計が苦しいのか。

この間の物価は基本的にデフレ傾向で推移したはず。だから何よりの原因は収入が減っていることではないか。つまり給料カットであったり、ボーナスカットだったりであり、最悪の場合が失業になるのだろう。

という事実を目の前にするとき、どうしても一点、日本経済に対する疑いを消せない。確か去年の9月、リーマン・ショックに襲われる前までの日本経済は、景気が良かったはずではないのか。

バブルがはじけ、いろいろあって、でも「人生いろいろ」の首相の下で構造改革が進み、日本経済は活力を取り戻しつつあった。はずじゃなかったのか。小泉改革が格差をもたらしたとか、格差を広げたという説が統計的には誤りであることは知っている。

が、とりあえず良かったはずの景気の恩恵は、一体誰が受けたのか、あるいはどこへ行ったのか。少なくとも総務省が調査している「世帯主」ではなかったことだけは、はっきりしているようだ。

しかし一日300円では、たばこの一つも買えないじゃないか。コンビニで弁当を買うことも無理。おにぎり一個とペットボトルのお茶しか買うことができない。そりゃお弁当を自分で作るお父さんが増えるのも、むべなるかな。

しかし、それで良いのだろうか。というか、その前に、一日の小遣いが300円って、一体誰の話なんだろう。