ラックなたたずまい《新薬誕生のドキュメント》

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新薬誕生の秘密に迫るドキュメンタリーを紹介します。
ロバート・L・シュック著「新薬誕生」

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、製薬業界では今「2010年問題」という課題が目前に迫っていて、この不況の中、気が遠くなるほど多額の研究費を投入し、新薬の開発に努めているようです。

2010年問題というのは、多くの薬の特許が切れるのが2010年ということで、特許の切れた廉価になる
薬は今後の営業展開に大きな影響を及ぼすということです。

ダイヤモンド社から出版されている「新薬誕生」は、その新薬の開発がいかに大変でお金と人と、その労力が必要なビジネスであるかを実際の例を取材してまとめたドキュメンタリー。
かなり読みごたえがあります。

うちの会社もメインの物流製品ではご多分に漏れず苦戦していますが、比較的新しい事業である研究実験設備は、その新薬開発ブームに少しは乗っかろうと、努力をしているところです。

考えてみると、昔テレビでやってた「じゃじゃ馬億万長者」に出てくる「ばあちゃん」が作る得体の知れない薬は、ある意味手軽で黒魔術的で笑えました。
でも、実際の新薬開発はどんな巨大資本でも容易ではないことを本書は語っています。