サイト・リニューアル! !

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この度、村上紙器工業所のホームページを、リニューアルしました。

http://www.hakoya.biz/

尚、本ブログは、村上紙器工業所のサイトと統合致しました。
これからは、「貼箱士村上誠のブログ」(http://www.hakoya.biz/blog/)をご覧ください。
お手数ですが、ブログのリンクなどは、こちらへ変更してください。
宜しくお願い致します。
制作期間は、構想から約半年かかりました。

最近のデザイナー、クリエーターの方々とのお付き合いの中から、いかに「デザイン性」を高めるかを考えました。

最近、注目されているのが「経営戦略としてのデザイン」です。
ユニクロや無印良品、典型的な例ではアップルが挙げられます。

しかし日本の場合、経営者の「デザイン」に対する認識は低く、特に中小企業・製造業の場合、デザインとは色や形などの「スタイル」という捉え方が一般的です。

もちろん、「スタイル」はデザインの重要な要素の一つですが、あくまでも一部に過ぎません。

本来「デザイン」とは、「人とモノとを繋ぐコミュニケーション」であり、商品のコンセプトづくり、プランニング、スタイルや販売なども含めた「全体設計」を意味し、商品の価値をお客様に伝えるための方法です。

それらを考えながら、セオリーとしての「枠」にハメルのではなく、真っ白な状態から、一から線をひくところから始めました。

デザイン及びアートディレクションは、「関西ブランディングデザイン協会」理事の芦谷さんの強い推薦もあり、同じく同協会理事をされている浪本さん(株式会社ランデザイン代表)です。
企業のブランディングを、「デザイン」を通して表現しているプロです。


サイトの「スタイル・コンセプト」は、”シンプル ”かつ ”クール ”なデザイン。(確かに、パッと見は”大人しい”印象ですが・・・。)

その中で、「貼箱」の魅力をどう伝えていくかを考えました。

見た目の「派手さ」を排除して、「集客がすべて」ではなく、「ブランディング」を意識したサイト・デザインにしています。

サイト全体で使われているカラーの「L」型の基本デザインは、貼箱の”エッジ”の片辺を表したもので、”箱”ではないが、”箱”をイメージさせるものです。

「作品紹介」ページでは、通常の「商品の紹介」という視点ですが、「貼箱」の特性上、なかなか”言葉”だけでは伝えにくいこともあり、商品を”映像で魅せる”手法で「フォトギャラリー」を設けました。

いわいる「ビジュアル・コミュニケーション」というもので映像を使って「情報」と「感性」を伝えるコミュニケーション手法です。

この「ギャラリー」ページは、単なる「商品紹介」というよりも、出来るだけ「ユーザー」に近い視点を持たせ、「貼箱が使われる”空間”を表現する」というイメージで、カタログ的で無機質な写真ではなく、出来るだけ「アート性」を重視したイメージ写真を掲載しています。

ここに掲載されるのはわずか数十枚ですが、このバックグランドには数千枚の写真があります。
一部プロ・カメラマンによるものを除き、殆どは自分で撮影しました。

その中から、「アート性」と「クオリティー」を追求したものを選らんでいます。
ホントはもう少しあったのですが、浪本さんから「よりクオリティーの高いものに、限定しましょう。」といわれて、だいぶ外しました(笑)。

ここでは細かい説明はせず、「クレジット」のみに留めました。
関わってくださっている様々なクリエーターの方々からも、クリエーターとの関係を物語るものです。
そのおかげで、いいギャラリーが出来ました。

また、特に今回は、サイト・デザインをしていただいた浪本さんのみならず、インタビューやグラフィックデザインを用いた貼箱など、多くのクリエーターの方々が協力してくださり、「製造業」〜「貼箱業界」のサイトとしては、今までと全く違った視点で全体を構成しました。

「クリエーター紹介」のページでは、弊社のロゴ、名刺をデザインしていただいたグラフィックデザイナー牧野氏とのインタビュー記事(音声も聴けます)というのも、恐らく製造業のサイトとしてはかなり珍しいと思います。
「クリエーター」と、「ものづくり」のコミュニケーションですね。

また、「クリエーターさんの声」として、昨年製作した、写真家「野波浩」氏の写真集ボックスについて、野波氏ご本人と出版元の田中氏のコメントが、華を添えていただきました。

特にこの野波氏は、出版業界では超売れっ子で、デジタル処理をいっさい行なわない完全な「アナログ」であり、圧倒的で独特の世界観を持っている方です。

宝塚歌劇団、劇団新感線、江角マキコ、ナイトメア、最近ではロックバンド「LUNA SEA」など数多くの音楽、舞台などの写真を手掛ける超カリスマ写真家です。

私は普段、自分で写真を撮るのですが、今回初めてプロ・カメラマンの方に
「決め」の写真を撮影して頂きました。

トップページの「メイン写真」は、実は十数枚あり、flashなどで連続で見せるのではなく、訪問した方が毎回「違う画」で楽しんでいただけるように、ランダム表示にしています。
(リロードしてもらえば、いろんな画が出て来ます。)

プロの撮影はもちろんですが、それを構成するための「フォトディレクション」にも感動しました。

やはり、製造業の発想ではないですね(笑)。
<撮影メイキング>も、「クリエーターとの作品」に載せています。