ラックなたたずまい《絶対帰還》

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 またまたスペースシャトルネタ。
このノンフィクションもなかなかです。

 昔「宇宙からの脱出」っていう映画があったことをご存知でしょうか?
グレゴリー・ペックや無名時代のジーン・ハックマンが出演していた映画です。
宇宙船が地球軌道上で故障をして地上に戻れなくなった。
さあ、NASAはどうするのか、というドラマでした。
テレビでよくやってましたよね。

クリス・ジョーンズ著光文社刊「絶対帰還」は宇宙飛行士が地球へ帰還できない状況に実際に陥ったらどうなるのか。
2003年に発生したスペースシャトルの事故(以前ここにも書きましたけど)で、国際宇宙ステーションに残された3人の飛行士が帰還するまでの実際の物語が著されています。

宇宙飛行士に選ばれるところから事故発生、そしてソユーズ宇宙船によるまるでマンガのような帰還まで。
事実は映画よりも奇なり。

このノンフィクションも宇宙飛行士の家族の心情や、その飽く事無き知的な挑戦者としての雄姿が綴られていて文句なしに面白い一冊でした。