あなたってケチねぇ

今週、日経新聞夕刊の玉手箱の欄に吉永小百合さんの文章が掲載されていました。
その文章の中に、宇野千代さんとの会話を綴っている回がありました。

恋愛に関して、「私は相手の気持ちが気になって・・・(そんなに積極的になれない)」と、吉永さんが話したことに対して、宇野さんが「あなたってケチねぇ」と仰ったそうです。

文面では、宇野さんの情熱的な生き方を示す逸話として紹介されていたのですが、僕には、これって結構仕事上での取引先との関係にも通じるものなんじゃないか?と感じられました。

吉永さんが、「相手の気持ち次第で、自分が相手に向ける情熱の出し方が変わる」ことを、意図してか意図せずしてか話したのに対して、宇野さんは「相手の気持ちは相手の気持ち。自分の気持ちは自分の気持ちなんだから、(自分が相手を思っているのなら)相手の対応に関係なく愛情は注ぐものだ。」「それを しないのは自分の愛情を出し惜しみしている。」と、「ケチ」ということばで切り返したのだと思います。

これをそのままビジネスの顧客との関係にあてはめることはできないとは思います。
が、しかし、「顧客の自社への対応がぞんざいだから、自社のその顧客に対する対応もそこそこに。。。」なんていうのは「ケチ」なことで、自社の(情熱が成就する)可能性を狭めてしまっている。
ともいえるのじゃぁないでしょうか?

仕事にしても、恋愛にしても、情熱がないとできないといわれます。
また、仕事にしても、恋愛にしても、相手がないとできないものです。
仕事の情熱も、恋愛の情熱も、どちらも相手に対しての愛情を持たないと成就しないように思います。
目先の損得にとらわれて「ケチ」になることなく、お客様に情熱を、愛情を、注がないといけないな。と、感じたのでありました。