越前屋俵太改め、俵越山という男

昨日、越前屋俵太改め、俵越山さんの講演を聞いて、いまだに興奮覚めやらずにいます。
数年前彼がテレビに出ていた頃、彼の存在感が気になっていたことは昨日書いた通りですが、気にはなっていたけど、大好きって程でもなかったのも事実です。

昨日の講演を聞いて、好きでなかった理由がはっきりわかりました。そして、今回の講演を聞いて彼のことがとても好きになりました。

越前屋俵太としてテレにに出ていた頃の彼の行動は、場の雰囲気や流れに逆らってるように見えました。まるでけんか腰のように。そして、「本当のことを伝えるために」「みんなを幸せにするために」仕事しているんだと恥ずかしげもなく語っていました。

僕は、そのことに少しの嫉妬を感じながら「芸風」だと思い込もうとしてしまっていたようです。
「今時そんなきれいごとでテレビに出てるやつなんかいない」、「そんな理想を持ったやつなんかいるわけない」。インテリがちょっとワルぶった、うさんくさいやつなんじゃないか?と。

でも、昨日の講演を聞いて、それは僕自身がきれいごとだと決めつけていただけだと気づきました。理想を持つことをあきらめていたのは、自分の方だと気づかされました。

彼は今も本気です。
本気で本当のことを伝えようとしています。本気でみんなを幸せにしようと働いています。
その彼の生き様に心底感動させられました。

僕が今の会社を興したのにも理想と言うか、実現したいことがあったからです。
ITを活用することで、仕事がうまくはかどるようになることを、少しでも日常が便利に楽しくなることを、自分の視野や行動範囲がモニタの向こうに大きく広がることを、ITと聞くだけで引いてしまうような人にも伝えて、実際に使って頂けるお手伝いをしたいと考えて起業したのです。

そんな理想はしょせん理想で、実現なんてできない。と言われたことは何度もあります。
儲かるわけがないとも、何度も言われてきました。
でも諦めたらあかん。と、そういわれたような講演でした。

大儲けはできないかも知れません。大好きな車も買えないかも知れません。
それでも、少しでも「パソコンって便利やねぇ」「楽になったわ」「楽しいねんなぁ」と言ってもらえるようなサービスをしていこうと、決意を新たにした、俵越山さんの講演でした。