機械イラスト日記vol.29

途中少し開いてしまいましたが、「機械イラスト日記vol.27」に引き続き、イラスト制作とは少し違ったコンテンツ制作第2弾です。
今回は「機械イラスト日記vol.10」でも少し触れましたが、音楽の制作です。今まさにその音楽制作の業務を行っていますので紹介します。

現在、あるメーカー様から動画コンテンツの制作を依頼されていますが、いよいよ全ての動画がそろい、最終段階に入るまでになってきました。
そこで登場するのが、BGM挿入作業です。
商品について説明している動画なのですが、現時点ではアナウンスは入るものの、時に無音だったりしながらひたすら映像が流れ続けると、みょうに間が持たず、ぎこちない感じになってしまいます。
そこで映像の進行にメリハリをつけ、重要なところ、注目してほしいところを視覚情報に加えて聴覚的に見る人に訴えかけるため、効果音も含めてBGMは重要な役割を担っています。

動画のだいたいの長さを決まると、それに合わせて曲を作曲し、演奏・編集してはめ込んでいくのですが、映画のサウンドトラックや音楽アーティストの作品と明らかに違う手法で行います。
まずは、映像を邪魔しないこと。音が大きすぎない、アナウンスが聞き取れる音量をキープするのは当たり前ですが、メロディーラインをはっきりさせない、目立つ音質の音を使わない、高すぎるもしくは低すぎる音は使わない等が具体的に挙げられるでしょう。
また変拍子をつかうことによって映像を見る人の気が散ってもいけません。
さらに重要なのは「暗い曲調にしない」といったところでしょう。

機械操作説明等の動画で、激しめの曲調の変拍子のうえに派手なメロディーが流れていたら多分映像の内容よりもBGMの印象しか残らないはずです。また派手なオーケストラサウンドだったとしても同じです。
知らず知らずのうちにBGMは見た映像の印象をも決定付けてしまうことが良くも悪くもおこります。

大抵は先に完成した映像に合わせ、しっくりするように楽器音やテンポを決定していきます。
実際には作曲された音楽を制作する作業というのは、生楽器を演奏してスタジオで録音。。。ということはあまりありません。「マニピュレーション」と呼ばれる電子音楽独特のプログラミングで、主に専用音源がつながれたパソコンを使用したり、さらにそのパソコンにつながれた鍵盤で入力していく作業になります。
シンセサイザーを利用することもよくあります。
ビー・ゼンでは、あわせる映像によって機材をセレクトし、スタジオまでは借りませんが、本格的にレコーディング・ミキシング作業を行い高品質の音楽作りも手がけています。もちろん作曲の技法、センスも日々磨いております。

これも機械イラストから発展した各種コンテンツを引き立てるひとつの重要なコンテンツ制作ですね。(藤田)