バネの防錆処理:電気亜鉛メッキ

 電気亜鉛メッキの原理電気亜鉛メッキの原理図は左図のようになります。メッキ浴槽に亜鉛電極板を+(陽)極として吊るし、その電極板は、純度の高い亜鉛を板状にしたものです。-(陰)極にはメッキを施工されるばね(酸洗い等で表面を洗浄して吊るす)そして適当な電流(直流)を両極間に流すと-(陰)極のばねの表面に小さな泡(水素)が出始め、亜鉛がばねに電着する。

これは、めっき液に溶解された塩化亜鉛、つまり塩化亜鉛浴は、亜鉛の+(陽)イオンと塩素(陰)イオンに分かれ、+(陽)の亜鉛イオンが-(陰)極に電着する。「このとき、液中の亜鉛イオンが減少した分だけ+(陽)極の亜鉛が液中に溶け込んで亜鉛の+(陽)イオンとなって、補給の役目をすることになります。この時、電流が大きすぎたり液温が高すぎたりすると、ばねの表面に電着する亜鉛粒子の租さが粗大となり、良いメッキができないのでこれらの管理が重要です。

バレルめっき方法実際に小物のバネをメッキするときは左図のバレルの中に一定量のバネを入れて回転させながらメッキをする方法が取られることが多いです。これをバレルメッキと呼ばれています。