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バネ用ステンレス鋼線の特徴

2010/05/14 12:00
投稿者: nozaki カテゴリ:ばね用材料
 ステンレス鋼線圧縮バネ

バネの成形性向上


他の硬銅線、ピアノ線、オイルテンパー線等の炭素鋼ばね用鋼線に
比べて熱伝導が悪く、摩擦による焼き付きが生じやすく、
ばね成形時の摩耗きずの発生、寸法精度低下などの不具合を招くので
潤滑皮膜処理(Niメッキ、 樹脂皮膜処理)が最終伸線工程で施工され
バネの成形性向上を図ったステンレス鋼線が使用されています。
現在ではNiメッキバネ用ステンレス鋼線が80%以上採用されています。

利点 

a)表面光沢が銀白色でステンレス鋼に良く似ています。

b)摩擦係数が低く、優れたばね成形性を持っています。

c)低温焼なまし後の酸化・変色が少ないが食品用途などで
耐食性を要求される時にはめっき除去を行う必要があります。

d)一般的な大気中環境での耐食性はステンレス鋼線とほぼ同等です。

e)鉛のような有害性が少ないので、環境に優しいです。

耐食性について

ばね用ステンレス鋼線は耐食性を要求される用途に
用いられることが多いですが、全く腐食しないと言えないです、
ステンレス鋼の耐食性は不動態化皮膜と呼ばれ、
それは表面の非常に薄く緻密なクロム含有酸化膜によるものですが、
塩酸を初めとする塩素イオンを含む環境ではこの不動態皮膜が弱く破れやすく、
ステンレス鋼といえども錆びやすいので注意が必要です。

また、テンパー処理後のステンレス鋼線の酸化皮膜は、
一般鋼線よりも薄いですが 高温側では厚くなります。
ステンレス鋼の耐食性を劣化させる時もあり、
耐食性を重視する場合ではテンパー処理後酸化皮膜を除去し、
さらに不導態(化学研磨)処理を採用する場合もあります。 



 
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