お一人様から女同士の時代へ

今日のマーケティングブログは、
いまどき流行りの「女同士」について。
女同士を心地良く感じる女性たちが増える背景では、
何が起こっているのでしょうか。
交際相手いない人49.5%

国立社会保障・人口問題研究所が行った『出生動向基本調査』の結果。恐ろしいことに「交際している異性はいない」と回答した未婚者は男性61.4%(前回52.2%)、女性49.5%(同44.7%)といずれも前回から上昇した(http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou14_s/chapter2.html#21a)」そうだ。

それだけじゃない。
「交際相手をもたず、かつ交際を望んでいない未婚者は、男性では全体の27.6%、女性では22.6%を占めている。一方、結婚をしたいと思う交際相手をもつ割合は、男性18.4%(前回20.5%)、女性27.0%(同27.3%)である(同上)」

とりあえずはっきりしているのは、男女ともに交際している異性のいない人が増えていること。男性の6割以上が交際相手を持たない。この調査は「全国の年齢18歳以上50歳未満の独身者を対象とした全国標本調査であり、平成22年6月1日現在の事実について調べたものである(http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou14_s/chapter0.html#02)」。というから、少なくともネット調査のような偏りはないと考えていいだろう。

また「調査票配布数(調査客体数) 14,248票に対して、回収数は11,487票であり、回収率は80.6%であった(前回調査79.3%)。ただし、回収票のうち記入状況の悪い906票は無効票として集計対象から除外した。したがって、有効票数は10,581票であり、有効回収率は74.3%である(同上)」ので統計上も有意である。



もちろん、この調査結果からは、さまざまなビジネスチャンスが浮かんでくる。実際に日経MJ新聞2012年4月30日付の1面は『彼氏より「女ウケ」』の特集だ。女同士で旅行したり(といっても観光ではなく、非日常的空間でまったりとおしゃべりにふけるための旅である)、習い事も一緒にしたり、心と体のメンテナンスも女友達と行くのが流行っているらしい。

応用するなら「女の子同士でワイン教室」とか「女子友だちと行こう、朝ヨガ」に、「女性のためのわかりやすいマーケティング教室(通称・ジョシマケ、あっ、これは宣伝です=https://www.facebook.com/events/215354711908531/)」とか………。

それはいいのだけれど、ちょっと先行きが心配でもある。交際相手いない人は、この先も、ずっと『交際相手いない』状態で良いのだろうか。もし、そうだとすると日本の出生率は、さらに下がり続けることになる。

仮に、交際相手いないままで良いのだとすれば、その理由はなんだろう。男性に魅力を感じないのだろうか。それは男性が劣化しているからなのだろうか。男性も交際相手がいない人が回答者の6割を超えていて、かつ交際を求めていない人が27%もいる。これは、ちょっと放っておいてはいけない状態ではないか。

種の保存とか生存本能に遺伝子レベルで異変が起こっている可能性はないか。あるいは、これは日本だけの現象なのだろうか。ある講演会では、上海の出生率が、すでに0.6まで下がっていると聞いたことがあるが、一体どうなっているのだろう。


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