古式小刀が大阪工芸展で入選

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古式鋳造技術で製作した新素材小刀を大阪工芸展2011に出展したところ、入選しました。2/19~2/23まで大阪南港ATCで展示されてます。 以前より新素材を使用した鋳造で小刀を作りたいと思っていて昨年の8月頃から時間がある時に少しずつ試作を重ねて来ました。なかなか気に入ったものができず、作り直しを3回ほど経てなんとか形になりました。
世の中の評価を聞いて見ようと考えて大阪工芸典2011に出展し、入選しました。入選し、展示して頂けたので少しは良いところがあると評価して頂けたのかと思っています。
今後も精進し、改良を続けて芸術的にも、実用刃物としても超一流と評価される刃物に仕上げたいと思っています。

刃物の写真は以下の通りです。

古式小刀

<刃物の解説>
1.模様
六角模様と層状筋模様を入れました。木型では六角模様となっていましたが、鋳造したものは、角がなめり円形に近い状態です。拡大した写真を見て頂くと精密な模様に仕上がっていることが判ります。

2.材質
球状バナジウム炭化物(5ミクロン)を均一に分散させた刃物用新素材イターナルを採用しました。実用刃物としてもトップレベルの切れ味の耐久性を備えた新素材です。紙の切断評価では、超硬合金を凌ぐ耐久性を示しています。

3.刃付け加工
写真の刃付けは、展示時の安全性と層状の筋模様を強調する狙いから
甘い刃付けで、刃付け巾を狭くしています。実用する場合には、刃付け巾をさらに広くしてシャープな切れ味の刃物に仕上げます。

4.柄と鞘の作成
写真では、鋳造刃物を強調するために柄や鞘は付けていませんが、
実用時には、しっかりした柄と鞘を付けて使います。

5.色
ブルーとゴールドの2色を作成しました。ペイントではなく、特殊熱処理で
着色しましたので、耐食性も向上しています。

                                        以上