1月29日の数字:わずか10万円で使える電子看板

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今後5年間で約15倍に急成長するといわれるデジタルサイネージ。
この次世代電子看板をイニシャルコスト10万円、
ランニングコスト3万円以下で使えるシステムが登場しました、

先日「クラウド」が今年の流行語になると書いたけれど、もう一つ、たぶん今年が普及元年になるアイテムがある。デジタルサイネージ、すなわち電子看板だ。

といえば最近、電車のドアの上に動画を流すモニターが付いていたり、JR西日本に乗ったら中吊りに代わりにモニターがぶら下がっていることに気づかれるのではないか。あれがデジタルサイネージ、昨年度の市場規模はまだ650億円に過ぎないが、今後5年間で1兆円ぐらいまで伸びるといわれている。

町中の居酒屋さんなどでも店の前に小さなモニターを付けて、そこでお店の広告みたいな画像を流している。あるいはコンビニの棚に小さなモニターが付いていて、そこでCMが流されているのも見かけられたことがあるだろう。

だが、デジタルサイネージの本筋はネットワーク連携にある。モニター内蔵のハードディスクにある画像を繰り返し流すのが従来型のデジタルサイネージだとすれば、今後普及するのはネットワークとつなげてリアルタイムにコンテンツを切り替えていくタイプだ。

例えば駅に大きなデジタルサイネージを設置するとしよう。朝はビジネスパーソン向けに、缶コーヒーやドリンク剤、あるいは朝食代わりになるサプリメントの広告を流す。お昼からは主婦層を相手に近所のショップの特売広告を打つ。そして夕方ともなればビールのCMでもいいし、居酒屋チェーンが「本日のオススメ」メニューを見せる。

臨機応変、TPOに合わせて最適なコンテンツを流すことができるのがデジタルサイネージ最大のメリットである。だが、こうした使い方はコストがかかる。仕切りは交通系の代理店となる。もっと自社で自由に、しかもコストを抑えて使えないのかというニーズが起こって当然だ。

そこで登場したのがソニーのブルーレイ活用デジタルサイネージシステムというわけだ。これを利用すれば「顧客企業が薄型テレビやインターネット接続機能を備えたBD再生機など一般向け製品を保有していれば、初期費用は10万円で済む(日経産業新聞2010年1月28日付1面)」

コンテンツはソニーのグループ会社が提供する風景映像に、各企業が自社のメッセージや画像などを組み合わせて配信する。おそらく自社で動画コンテンツを作って流すこともできるのだろう。

このシステムを利用するためのイニシャルコストが10万円、ランニングコストがコンテンツの量によるが3万円まで。モニターの設置場所さえ確保できれば、使い方はいくらでも考えられる。チラシ代や新聞広告などを打つことに比べれば、そのコストパフォーマンスは比べものにならないのではないだろうか。