ラックなたたずまい《書籍_こころ動かすマーケティング》

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マーケティングの心構え、を理解するのに適した書籍を見つけました。
「こころを動かすマーケティング」(ダイヤモンド社)
日本コカコーラの魚谷会長がその著者です。

この本を読むまで良く知らなかったのですが、日本コカコーラという会社は社員数が僅か500名のマーケティングを主な業務とする会社だったんですね。
実際にコカコーラを生産してデリバリーしているのはコカコーラ・ボトリングと名のついている会社。
こちらの方は何万人も社員がいるようです。

アマゾンの書評に「これは知名度ある大企業だからこそのマーケティング」というような意味合いのことを書き込んでいる読者もいます。
が、私はマーケティングという販売実務の上で最も重要な業務についての共通した心構えを語っている書籍だと思いました。
つまり企業の大小には関係ないものではないかと。

ことマーケティング活動というものは大企業であっても中小企業であっても目的は変わらないもの。

大きな企業は分業でそれを担当します。
小さな企業はそれを社長さんか、その社長さんを取り巻くごく数人で行なっているのですが、内容はほとんど同じではないか、と思います。
とれる手法が違うだけで商品を拡販するという目的は同じ。
このためマーケティング活動を実施することは企業の大小に関係ないような気がしたのです。

だから、企業の知名度はゴルフのハンディキャップのようなものではないかと。

本書を読んでそのマーケティングの中で最も大切なことだと感じたことはやはり「お客さんにいかに喜んでもらうことができるのか」ということ。

「ものづくり」は時として作る側の思いが出過ぎることがあるものです。

マーケティング本というよりも魚谷会長の履歴を含んだ軽い読み物ですが、読みやすいだけに要点の良くわかる一冊でした。