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10月10日の数字:クラウドで一人あたりコスト半額以下
- 2009/10/10 11:00
- 投稿者: takebayashi
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ITを使いこなせるかどうかで企業力に大きな差が付く時代です。
新型インフルエンザ対策としても使えるのがクラウドサービス。
「グーグルによるとメールや日程管理ソフトなど基本的な機能のシステムを従業員100人の企業が自前で開発した場合、1人当たりのコストは年間117ドル(約1万500円)。クラウドを使えば半額以下になるという(日本経済新聞2009年10月9日付朝刊1面)」
従業員100人ということは、企業トータルでは年間50万円ぐらいのコスト削減効果が見込めるわけだ。これだけでも経費削減=利益アップ=他に活用可能とみれば、大きいと思う。
が、クラウドを使うメリットは本来、そんなちゃちなことではない。とりあえずGoogleに任せてしまえば、手間とコストのかかるサーバー管理から完全に解放される。いつも最新データを入手してメンテナンスする必要があるウイルス対策も不要になる。スパムメールは、ほぼ完璧にはねてくれる。めっちゃ楽である。
Officeソフトだっていらなくなる。ほとんど同じ機能を持つソフトをGoogleが提供してくれる。しかも、Googleを使えばデータはネット上にあるから、必要に応じて社員同士で共有・共同作業することも、オフィス以外の場所、例えば出張先や自宅からでも作業することができる。この先新型インフルエンザが流行して、社員が自宅待機となったときでも仕事を続けることができる。
あるいはDropboxというサービスがある。これはネット上にある自分用のハードディスクみたいなものだ。こいつが賢いのは、仕事場のパソコンで作業したファイルを自動的に保存してくれて、家でノートパソコンをネットにつないだら、自動的にそのファイルをダウンロードしてくれる。
例えば会社でやっていた作業の続きを家でと考えたとき、以前ならメモリースティックか何かにデータを保存して持ち運ぶ必要があったけれど、そんな面倒はもう不要というわけだ。しかも過去のデータもすべて保存しておいてくれるので、万が一、最新のデータを誤って消してしまってもその直前データから作業し直すことができる。
これは50ギガのスペースを使うのに年間1万円。めちゃくちゃ便利だ。こうしたいわゆるクラウドのメリットを理解するのは、やはり大企業からのようで、JTBグループ、東急ハンズからローソン、ユニクロ、さらには経産省も導入するようだ。
ITは苦手だからとか、よくわからないから、という経営者の方がおられるなら、何も言わず任せてしまうことをオススメしたい。Googleに連絡すれば、ちゃんと営業マンが来てくれるそうだ。