機械イラスト日記vol.37

アプリケーション、特にビジネス用やコンテンツ制作用のものを利用する際、その作業効率やスピードアップのためにショートカットキーというものを使うのが有効です。
一般的には、「Ctrl」+「S」で保存、「Ctrl」+「Z」で取り消し、「Ctrl」+「C」で複製といったところが頻繁に使われているでしょうか。
このあたりはどのアプリケーションでも統一してくれているので比較的業務の広範囲で利用しています(ウィンドウズの場合)。

確かにショートカットキーを使わなくても、いちいちメニューを画面からクリックして引っ張りだしてきて、コマンドを選んで再度クリックするという動作でも十分可能ですが、そのチョットした手間が積もり積もってくると、大きく長い期間行う作業の場合、少々効率的とは言えなくなってきます。
また、アプリケーションの操作に慣れてくると、作業も高速化してちょっとの手間が非常にわずらわしくなることも多いのではないでしょうか。

たとえば弊社が制作で主に使用している「Illustrator」で作業していると、その効果は顕著に現れます。
まず作業中のクリック、ドラック数は尋常ではなく、軽く数万回に達します。
もちろんショートカットを使わずにいると、メニューを出す一回一回のクリック数も膨大な量になってしまうため、なるべく早いうちにショートカットを覚えることが重要になってきます。
それこそメニュー画面の出し方やマウスでの描画方法を覚えるよりも先にです。

長期間そのアプリケーションを使用してコンテンツ制作していると、基本的なショートカットはもちろんのこと、そのアプリケーション独自の複雑なショートカットまで指が勝手に覚えて、頭で理解するより先に動いてくれるようになります。
そうなると機会イラスト制作の場合、作業にかかる時間は半分程度になるといっても過言ではありません。

そんな中、先日制作業務で「Illustrator」の使用方法を人に説明する機会があったのですが、ショートカットを説明する際具体的にどのキーを押すのかを説明するのに時間がかかることに気がつきました。
それこそ指が勝手に動いているようなものなので、すぐ口で説明することが出来ず、実際にパソコンで作業してみてそのショートカットを自分が確認するという始末。
なんとも不自由な気がしないこともありませんね。

複雑な例としては、画面の表示範囲を拡大するとき、「Ctrl」+「Alt」+「Space」の3つを押してクリックするといいのですが、説明としてはこれは十分ではなく、「Alt」に関してのみ少しタイミングが早いとこの機能は使えません。
このように3つ程度のキーの組み合わせに加えて、押す順番にも指定があるものが多いのです。

ほかにも、エクセル等でやり直しを行う場合、「Ctrl」+「Y」ですが、Illustratorの場合「Ctrl」+「Shift」+「Z」といたように同じ機能を使うにもショートカットの組み合わせや数がことなるものも結構あります。
「ややこしい!」と言われかねないですが、それでもショートカットを利用することの有効性は高いでしょう。(藤田)