8月22日の数字:前年対比68.1%増、動画の時代

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動画の閲覧数が急増している。
では、動画の活用法について企業はどう考えればいいだろうか。

相変わらず恐ろしいまでの勢いで伸びているのが、ネットでの動画閲覧だ。「2008年の国内動画サイトの閲覧数は、07年比68.1%増の326億2537万だった。06年の2.4倍に急拡大した07年に比べ伸び率こそ鈍ってきたが、依然として急成長が続いている(日経産業新聞2009年8月10日付4面)」

シェアを見ると、51.9%とダントツに強いのがユーチューブ、続いてニコニコ動画のニワンゴも30.8%と健闘している。このシェア配分もなかなか興味深いところだ。クープマンの法則にあてはめるなら、ユーチューブが「独占的市場シェア」73.9%に達するのかどうかが興味深いところ。すでに安定的トップシェア41.7%は確保しているわけで、ここから伸びるのかどうか。

そこでポイントとなるのがニコニコ動画の動きだろう。ここもすでに市場影響シェアの26.1%を超えている。通常なら業界トップである。が、おそらくは従来のシェア理論がすんなりと当てはまらないのが、ネットの世界だ。もちろんニコニコ動画は完全な日本向け(違うのかな?)サービスなので、世界的には違って見え方になるのだろうが、日本ではこの二強の動きが注目だ。

こうした動画シフトを企業が活かせるかどうかでプロモーションにも今後、大きな差が付くのではないだろうか。自社サイトで動画カタログをといったエントリーは以前にも書いた。これはこれでどんどんやるべきだと思うのだけれど、ユーチューブはもっと使いようがあると思う。

クライアントのサポートに動画を使うことは考えられないか。すなわち動画マニュアルである。マニュアルをストーリー化し、動画に仕立ててしまう。印刷物のマニュアルと動画を比べれば、どちらがわかりやすいかは改めて言うまでもないはず。

さらにマニュアルを動画にするためには、シナリオを考えなければならない。このシナリオ作りが、自社製品の使い方を顧客視点で考え直す最高のキッカケにもなるはずだ。

動画活用をさらに突っ込んで考えるなら、トラブルシューティングにも使えるだろう。特に機械モノの操作方法などは、文章を読むよりも動画を見る方が百倍わかりやすいはず。動画の撮影コストは必要だが、配布コストはユーチューブを使えばゼロである。しかも世界中のユーザーに見てもらうこともできる。

まだまだほかにもユーチューブを企業が活用できるアイデアはありそうだ。