超非磁性ばね用ステンレス鋼線の特色

2010/05/21 16:00
投稿者: nozaki カテゴリ:ばね用材料
超非磁性ステンレス製ばね

 りん青銅に匹敵するレベルの非磁性を有し強度、耐食性、耐熟性、ぱね疲労特性に優れたばね用オーステナイト系ステンレス鋼線ことです。

く特長>

1)強度は、SUS304-WPBと同等です。

2)冷間伸線加エにより高強度としても透磁率は1.003以下を維持し、

りん青銅とほぼ同等です。

3)最適低温焼なまし条件である550℃×30minの熱処理を施すことに

より、強度が大幅に向上します。

4)ぱね疲労特性はSUS304・WPBより優れています。

5)耐食性は非常に良好で、特に耐孔食性については他のオーステ

ナイト系ステンレス鋼線より大幅に優れています。

6)耐高温へたり特性はSUS631J1-WPCと同等以上の性能を示します。

化学成分

窒素(N)の積極添加を行っていることが特徴であり、この結果オーステナイト組織の安定

化により超非磁性(μく1.003)を達成しています。またNの添加は、強度、耐食性、耐熱

性の向上に有効であることが知られています。

 

代表特性

1.透磁率

加工率70%以上でも透磁率1.003以下と非常に低い値を示し、良好な低透磁率を示します。AIS1205よりも低く、りん青銅とほぼ同等な値を示します。

2.低温焼なまし特性

低温焼なましによる強度のピークは550℃であり、この温度で引張・ねじり強さ、耐力

がピークに達します、よって推奨低温焼なまし温度は550℃x30minとなります。

3.機械的特性

引張・ねじり強さ、耐力および弾性係数はSUS304WPBとほぼ同等であり、最適低温焼なまし条件の熟処理後ではSUS304WPBよりも優れた特性を有しています。

4.ばね疲労特性

ばね疲労特性は、SUS304WPBと同等の400℃×30minの熱処理でSUS304WPBより優れています。さらに最適低温焼なまし条件である550度×30minの熱処理を施すことにより、さらにばね疲労特性は向上します。

5.耐食性

NASlO6NはSUS316と比較しても耐食性に優れており、特に耐孔食性(6%FeCl3浸漬試験、孔食電位)においては極めて優れた特性を有しています。

6.耐高温へたり特性

超非磁性ばね用ステンレス鋼線は、耐高温へたり特性において400℃x30minの熱処理においてはSUS304WPBとほぼ同等であり、最適条件である550℃×30minの熱処理を施すことによりSUS631Jl-WPCと同等以上の耐高温へたり特性を有しています。

●用途

非磁性…電子部品用ばね、検針機対策ばね(りん青銅代替)等りん青銅と比較して強度が高く、ばねの小型化・量化を可能にします。

耐食性…薬剤ボトルスプレー用ばね等耐食性を生かし、耐薬品用途等幅広い用途に展開が可能です。

耐熱性…自動車用(エンジン・排気系)等SUS631J1以上の耐高温へたり性能を生かした使用が可能で、SUS631J1のような長時間の析出硬化熱処理が不要な為、ぱねの生産性を向上させることが出来ます。

詳しい物性・化学成分のデーター弊社HPに掲載しています。

http://www.kagaspring.com/keyword/item_764.html

 

 



 
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