3月3日の数字:英語版サイト設置率約9割

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御社のホームページ、
外国語対応はどうなっているでしょうか?

ホテルのお話。日本のホテルでは、約9割が英語版のサイトを作っているそうだ(日経産業新聞2010年3月1日付1面)。結構意外な数字ではないだろうか。残念ながら参照した記事には、9割の母数が掲載されていないので,どのレベルのホテルが対象となっているのかがわからない。

推測するに、外国人宿泊客の多いいわゆるラグジュアリーホテルがターゲットとなっているのだろう。もっとも記事の主旨は「こんなにも多くのホテルが英語対応している」ことをアピールしたいのではないようだ。

記事のタイトルは「今なお英語偏重(前掲紙)」となっている。問題意識は英語以外の外国語対応はどうなっているのか、にある。調査によれば英語に次ぐのが中国語で約3割弱、韓国語がそれよりやや少ない程度にとどまっている。

これが問題なのだ。

例えば札幌あたりのシティホテルへ行ってみれば、状況がよくわかるだろう。ロビーにいると,結構な確率で中国語を耳にする。秋葉原でも上顧客は中国から来られた方々だという。百貨店などでも銀聯カード(中国国内で最大手のカード)対応をアピールしているところが増えてきた。

にもかかわらずホームページでの中国語や韓国語対応が進んでいない。まずいのではないかという問題提起が記事の骨子だ。ことはホテルだけに限った話ではないと思う。BtoBビジネスの領域でも同じことがいえるのではないだろうか。

そもそも英語版のサイトを作っている企業さんの割合は、どれぐらいなのだろうか。今どきホームページを作っていない企業はまずないと思うけれど、では、英語版サイトまでとなると感覚的には2割弱に止まるように思える。

もちろん英語版のサイトを作ったからといって、すぐに海外から発注が舞い込む、なんて虫のいい話をしているわけではない。しかし、中国企業がホームページを作るときには、最初から英語版も作るところが多いのではないだろうか。

なぜならホームページは、全世界に向けて自社情報を発信できるメディアなのだから。そして情報を発信しさえすれば、Googleの検索に引っかかる可能性があるのだから。あるいはアリババ.comなら、当然のように英語だったりする。

「当社には英語のできる人材がいないから」と英語対応をやらない理由をまず頭に思い浮かべるのではなく、「精度の上がってきた自動翻訳を使って、細部のチェックぐらいは留学生に頼んで安く仕上げてもらえば、どうなんだ」ぐらいにやってみる方法を考えられたら、良いのに。

こんなサービスもあるのだから→ http://lang-8.com/