笑福亭福笑師匠

おととい(2008年11月18日)は、落語家の笑福亭福笑(しょうふくていふくしょう)師匠にお呼ばれしました。

あまりテレビにも出ない方なので、ご存じない方も居てはるかと思いますが、六代目笑福亭松鶴師匠のお弟子さんで、鶴瓶さんの兄弟子にあたります。

そもそもお知り合いになったのは、師匠がお使いになっていたワープロのサポートが終了になるということで、急遽パソコンへデータの移行をしないといけない!となった際に、手伝いさせて頂いたのがきっかけです。
どうしたご縁があってのことか、その後も何度かお酒の席に誘って頂くなど、可愛がって頂いています。

古典落語ももちろんすばらしいのですが、福笑師匠といえば、創作落語。
僕は元々古典落語が好きで、創作落語はあまり聞こくとがなかったのですが、福笑師匠の創作落語は時事ネタを絡めたちょっと(いや、かなり?)ブラックな噺が真骨頂で、一度その毒にやられてしまうともう病み付きになってしまいます。

破天荒で、自由奔放な芸風だと評される事が多いのですが、根は律儀でマジメ。とても勉強家な方で、政治経済からスポーツ、数学、科学に至るまで、守備範囲の広さと深さは付け焼き刃の知識じゃ太刀打ちできません。
そんな師匠の思考の中から作り出される噺は、斬新で現代的な切り口から、現代の市井の人々の、昔から変わらない人間の機微を切り取って見せてくれているように思います。

僕のくだらない話を我ことのように喜び、怒り、笑いながら聞いて下さって、毎回ご自身の体験を交えて物事の見方を語って下さいます。

道を説くと言うと、何だかうるさい説教地味た年寄りの小言のようにおもうかもしれませんが、正に進むべき道を勉強させて頂いていると思います。

特に仕事をするということ、プロであるということへの姿勢は見習わないといけない、と思うのでありました。