株式会社オークマ工塗

表示中のカテゴリー : ������ ������    ※欄外のカテゴリブロックにて別のカテゴリの記事もしくは「すべて」を選べます。

株式会社オークマ工塗

株式会社オークマ工塗

あらゆる部品の塗装を1ヶ〜喜んで塗装いたします。
モデルや展示品などのデザイン塗装が得意です。
★スピードに対応(最短90分で塗装仕上げ)
★各種塗装方法に対応(静電・粉体・スピンドル・蒸着・電着)
★各種塗料に対応(メラミン・アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・テフロン)
★各種素材に対応(ABS・ナイロン・PP・PBT。アルミ・鉄・亜鉛・マグネシウム)
★ショールーム(様々な塗装のサンプルを展示しています。)
様々な表面処理に対するお困り事を解決いたします。
お気軽にお問い合わせください。

TEL072-988-1363 FAX072-987-6959
https://www.okumakot.com/
e-mail toiawase@okumakot.com
〒579-8004 大阪府東大阪市布市町3-2-57
匠企業 in BMB
4つのポイント 塗装素材3




今回は、「4つのポイント塗装素材」のその他編を説明したいと思います。

その他素材と言っても数えきれない種類があります。
ガラス・ゴム・セラミック・木・紙・布・皮など数え上げるときりがありません。
当社で多いのがゴム・ガラスです。
たまたまですが、全く逆の素材ですね。

ゴムは柔らかく伸びがあります。同じように塗膜も伸びるように設計しないといけません。

ゴムの場合注意しないといけないのは、ゴムの種類と製造場所です。種類で違うのはもちろんですが、製造工場で成分が変わります。各工場で配合が違うのです。それらによって密着が変わるのでテストをしながら確認します。

ガラスの場合は、簡易的な密着ならウレタンでも可能ですが強固な密着となると焼付塗装になります。厚みのあるガラスなら乾燥温度が入らない場合があるので要注意です。

セラミックもガラスと同じようなタイプです。以前〇〇さんの便器の排水蓋を塗装させていただいたことがありますが、その場合は機能性を求めたものでした。


その他の素材は、市場としてはすくないので専用塗料として無い場合が多く、経験や実績で他の塗料の応用になります。

我々が唯一と言っていいお断りするのは、木です。木は昔から家具などにも使われています。塗装の出来るのですが、我々工業製品とは違います。塗料は吸い込みますし、表面の研磨も何回も使います。工程があまりにも違うのです。しかも、木は生き物ですから呼吸もするし、動きます。我々と全く違ったノウハウがいるのです。




4つのポイント 塗装素材2


今回は、「4つのポイント塗装素材」の樹脂編を説明したいと思います。

樹脂素材といっても部品塗装の場合多くの種類があります。
一番使用頻度が多いのがABSです。
安価で生産性がよくバランスの取れた性能からよく使われます。
塗装の場合もとても相性が良くて、密着・作業性ともによいです。
対候性が良くないので屋内環境での使用か塗装で表面を保護しないと外部での使用はむつかしい。
その他にPP・PET・塩ビ・ナイロン・アクリルやポリカーボネートなどたくさんあります。
それぞれの用途によって変わりますが、塗装することの目的が大切です。
ほとんどの場合は、素材自身の足りない分を補うことが塗装の大きな目的です。
美観を目的にするのか?強度や滑り性などの性能をあげることを目的とするのか?
目的により塗料の選択になります。

樹脂塗装では外観を目的にする場合が多く。
素材の粗を隠すためだあったり、高級感を出したり、色の展開をしたい場合に塗装します。
高級感を出す場合には、ウレタン塗料を使います。
安価にする場合はアクリルラッカーなどを使います。
色展開では、発色のいい塗料や原色の多い塗料を使います。

樹脂塗装では、素材の耐熱性が重要です。
塗料乾燥中に変形する場合があるので気を付けることが必要です。
大体ABSの耐熱性は60℃ですが、PETや塩ビなどそれ以下の温度でも変形する場合があります。
逆に180℃でも大丈夫なエンジニアプラスチック(エンプラ)のようなものもあります。
樹脂なのに焼き付けのアクリル使うこともあります。(ちょっと注意しないといけませんが)
あと、治具などを使う場合には、温度が耐熱性より低くても変形する場合があります。
応力がかかったところに温度をかけると変形温度が落ちるのです。

中でも塗装密着が得られない素材としてポリエチレン(PE)があります。
耐薬品性に優れ撥水性もあり通常の塗料では密着することがありません。
株式会社オークマ工塗では、長年の開発により密着させることに成功しました。
http://www.okumakot.com/our_works/2016/01/post-87.html








4つのポイント 塗装素材


4つのポイント 塗装素材

さて、塗装には4つのポイントが大切だと言うことを前回書きました。1番最初に塗装する以前に素材の特徴を知っておかないといけません。

大きく分けて3つです。金属・樹脂・その他素材になります。

金属では、鉄・アルミ・真鍮・ステンレス・銅・マグネシウムなど様々な金属素材があります。それぞれに特徴があり、塗装をする前の前処理(下処理)も塗装素材に合わせたもをしなければなりません。

鉄:リン酸鉄処理・リン酸亜鉛処理などの化成処理をすることで、塗料の密着力と防錆力を上げます。

アルミ:クロム酸処理をすることで安価で防錆力を上げます。最近では公害の問題などで6価クロム酸がダメな事があり、3価クロム酸やノンクロム処理などがあります。いずれも6価クロム酸処理よりは価格が高く防錆力も落ちますので、まだまだ使われていることも多いです。
多く使われる素材でアルミダイキャストがあります。これはアルミと鉄やマグネシウムなどの他の金属との複合で性能を引き出している素材です。アルミダイキャストの中での頻度が高く90%以上だと言われています。この素材はなかなかの曲者で成形の条件によりその中にある複合素材がバラバラに出てくることがあります。それらにより塗装の密着度を下げ耐久性も落とすことになります。もっと詳しくは後日ダイキャスト特集として書き出しましょう。

真鍮・銅はさびやすく柔らかいので、丁寧が作業が必要です。これと言った化成処理をしなくても脱脂処理さえしっかりとしてれば塗料の密着は良いです。ただし、膜厚をしっかりとつけておかないと錆のクレームになります。使われる用途は、建材などの金具関係が多いですね。主に内装に使われることが多いようです。

ステンレス:防錆性能が高く固いので、機械部品・建築剤・自動車様々なところに使われています。固いので塗料の密着性は悪くエポキシ系の塗料を使います。ステンレスはさびないと思われがちですが実は錆びます。種類によって錆の度合いが違うので気をつけて塗料の選定をしなければいけません。

マグネシウム:塗装素材としての頻度としては多くありませんが軽量で強度があるのでノートパソコンや携帯端末などに使われたりしています。防錆性が低いのでしっかりとした前処理とプライマー塗装が必要です。

細かく分けると上記の金属ももっと分かれてきます。それぞれに合った塗料・塗装工程が必要となります。しっかりと知識と経験のある塗装業者を選びましょう。








部品塗装の世界.2


部品塗装の世界2回目は、「塗装4つのポイント」です。

部品塗装をする上で必要な情報は、素材・塗料・塗装方法・品質管理の4つです。
この4つが最適にならないと良い部品塗装は出来ません。
どれ一つ抜けてもダメです。
また、塗装には様々なものがありますが、この4つのが決まると必然的に決まってくるのです。
4つのうち素材と品質管理(塗装基準)はクライアント様が決めます。
塗料と塗装方法については最初から仕様が決まっていない限り塗装会社が提案するのが通常です。
しかし、塗料と塗装方法をきめるのは素材と品質を知っておかないと選定出来ないのです。
ここが大切です。
もともと塗装会社は加工業なので完全下請けです。
よって、お客様が板金会社ならそれを主に塗装します。プラスチックのABSを主に作っている成型会社ならABSの塗装しかしない場合が結構あります。
ですから、いくら塗装はプロでも素材に対する知識が足りないと塗料と塗装方法を選定出来ないのです。同じようにその商品の塗装基準を知らない・経験がないと塗装しても問題が多く発生します。
単純に部品塗装会社といえど結構専門性があり得意分野が分かれているのです。
ただ単に塗装するだけではないということですね。
近年多品種少量生産になり多くの素材を使い一括で塗装の発注をするながれもあります。
塗装会社を選定する場合は、上記の4つのポイントをどれくらい知識と経験があるかを確認することが大切です。






部品塗装の世界をシリーズでご説明いたします。


部品塗装の世界1.

塗装と言うと一般の方は、自動車・住宅をイメージします。
しかし、部品塗装の分野は幅が広く目にしていても気づきません。

例えば、いま目の前にあるパソコンのモニター。実は塗装してあるのです。
正確には画面ではなくモニター枠なんですが、たぶんみなさんはプラスチックだと思っていると思います。
素材としてはプラスチックですが表面を塗装することにより質感を上げたり素材の不具合を隠しているのです。
また、上を見上げると蛍光灯の傘は塗装です。高反射するように白でも光沢のあるものを使っています。
また、窓に目を向けるとアルミサッシはアルマイト処理と言う表面処理ですが、その上にはクリヤー塗装がされています。
このように部品塗装は生活の様々なところで使われています。

業種では、家電製品・住宅建材・自動車・産業機械・医療器・エネルギー設備・雑貨品など使われていない分野はないくらいです。
素材では、鉄・アルミ・ステンレス・銅などの金属類、アクリル・ABS・ナイロン・ポリエチレン・ポリカーボネイト等の樹脂類、ゴム・陶器・紙・木など大木の素材に塗装されています。

それらを塗装するのにはメラミン・アクリル・ウレタン・ラッカーなどの塗料やスプレーガン・静電塗装機・紛体塗装機・電着塗装機・ロボット塗装機などの塗装設備が必要になります。
このように部品塗装の世界は生活に密着していて大きく拡がっていることがわかります。
次回から項目別に詳しく説明していきます。



2016年のスローガンは「スピード:チェンジ&チャレンジ」


変化と挑戦をスピードを持ってやって行きます。
世界の変化は年々大きく早くなっています。
止まってるだけでなくスピードが遅いだけでも取り残される状況になっています。
それは中小零細でも例外ではありません。
円安・原油安・TPP・インバウンド・消費税など大きく変化しているなかでどういった経営をするかを問われます。
現時点での成功・失敗はない。やるかやらないかだけ。
今チャレンジしないと必ず取り残されると言うことだけは言えます。

株式会社オークマ工塗 今期の経営方針です。

1. 塗装の幅広い知識があります(他社を圧倒する業界有数の知識です。)
   (他社を圧倒するホームページやショールームを通じて伝えます。)

2. 塗装の品質管理がずば抜けています。
   (なぜゴミが出るのかについて、日本一研究しています。下処理、ロボットの導入、窯の温度管理など他社では真似できない管理をしています。)

3. 他社では、できない塗装ができます。
    (パイプ内面、PP・PE、ゴム、3Dプリンターなど)

これを元にスタッフが目標チャレンジシートを作ってスピードをもってやり切ります。



大阪商工会議所 東支部異業種交流会フォーラム・アイ定例会でお話しさせていただきました。


大阪商工会議所 東支部異業種交流会フォーラム・アイ定例会
でお話しさせていただきました。

4名からの創業時から10年。社内改革(3S活動・ISO・経営指針・社員教育・営業戦略・数値管理)を行い。10周年記念式典。リーマンショック後の新期事業への失敗と挑戦を続けて新たにものを生み出した。何だかんだと15周年です。

振り返ると小さな町工場なのにいろんなことをやってきました。何もないところからの3S活動。7か月で取ったISO。自分自身が感動した7つの習慣教育。なんで仕事をするかを考えさせられた経営理念作成。同業がほとんどやっていなかったHPをマーケティング要素を入れて作成。後の同業者からマネされるHPになった。加工業のだけど新たな切り口サービスを作った。現場も含めた全員で作る数値管理。これも多くの方との出会いと協力があっての事です。感謝感謝。

質問で「いろいろなことをやってきたと思いますが、きっかけを一つ上げるとしたら何でしょうか?」
私の答えは、「振り返れば全ての事が必要でキッカケなんです。何一つ欠けても今の自分はないでしょう。しいて言うなら挑戦し続けてる事かも知れません。過去の重要な出来事がなかっても挑戦し続けてると思うので、今と同じではないが別の形で新しいものが生まれていると思います。」

自分自身が一番勉強させられました。
ありがとうございます。



勇気を持って事に当たる。



物事を行う場合様々な情報が入ってきます。
適切なものや大切なアドバイス・意味のないものもあります。

方法や手法は多くのものがあるのでそれをどう選択していくか
特に新しい事や初めてやる事に対しては答えがありません。
決断し、実行し、それに対するPDCAを継続するしかありません。
決断し行動しない限り間違いもわかりません。

リーダーは、決断する。
簡単なようで難しく勇気がいります。
それは大きな規模や大きな企業になればなるほど強い意志が必要だと思います。

悩まないリーダーはいない。
しかし、決断し行動しなければリーダーではない。
何度も何度も事業の目的・意義を考えて決断する。

「勇気を持って事に当たる。」

   



坂本竜馬の言葉


「竜馬は議論しない。
議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬといいきかせている。もし議論に勝ったとせよ、相手の名誉をうばうだけのことである。通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、負けたあと持つのは負けた恨みだけである。」
司馬遼太郎著「竜馬がゆく」より

我々は、仕事やプライベートなど様々なところで相手を説得しようとする。議論で勝とうとする。
しかし、言葉だけでは人は動かないどころか恨みを買う場合があることを認識しなけばなりません。
相手を理解することからはじめないといけないし、議論で抑え込んでもいけない。
自分の行動で気づかせることが出来たなら影響の輪が広がったことになる。


★「チェンジ&チャレンジ」行動することからはじめよう。



「第一の習慣」と「経営の原点12ヶ条」は同じ


「第一の習慣」と「経営の原点12ヶ条」


経営をしているとさまざまことがたくさんおきます。
良い事も悪い事も毎日のように起こります。
それに対処する。判断して指示を出す。
決断するのが経営者です。

しかし、良い事だと思っても後に悪いことになったり、
悪い事だと思っても数年後には逆に良い事だと思えたりします。

結局、日々感じている出来事すべて良いも悪いもなくて
人が勝手にそれに対して感じることなのです。

しかも、出来事そのものは変える事は出来ませんが、
感じることを変えることは出来ます。
「7つの習慣」ではこれを影響の輪と表現し
この影響の輪に集中すると言うことは自分で変えられることに
集中することを自立と書いています。

稲盛さんの言う「常に明るく前向きで夢と希望を抱いて素直な心
で経営する.」は影響の輪の中の事なので自立した人間になりましょう。
と言ってることと同じです。

日々の出来事・環境に影響されて反応的になる。のは動物と一緒。
刺激と反応の間にスペースを作ることが人間の特性です。
「7つの習慣」では、そのスペースには自覚、想像力、良心、自由意思の4つがある言ってます。

稲盛さんに例えると自覚=素直な心・想像力=夢・良心=明るく前向き・自由意思=希望になるのでないでしょうか?

7つの習慣第一の習慣「主体性を発揮する」は京セラ「経営の原点12ヶ条」は実は同じ意味なんだと思います。


株式会社オークマ工塗 代表取締役 大熊重之
★★★ 製造業者様の部品塗装の問題解決企業 ★★★ 
http://www.okumakot.com/






【世界でたった1つ】広島カープ優勝記念商品!なんと「革靴」にカープ色!?


年は日本中が沸きましたね。広島カープが25年ぶりにリーグ優勝を果たしました。
夏頃から「カープフィーバー」の言葉や、「赤」に染まった球場が毎日、メディアに取り上げられていました。

生粋の広島ファンの社長様より、広島カープ優勝記念の商品を作って欲しい

今回の塗装事例は実に面白いご依頼でありました。

昔ながら当社と深い関係のある金属加工の社長様より、
「広島カープ優勝記念にオリジナルの商品を作って欲しい」と、相談があったのです。

広島カープ優勝記念のオリジナル商品??

その方の話によると・・・
「出身は広島で20代の頃に大阪に出てきたが、地元広島カープ愛は消えず、いつか優勝してくれるだろうと願うこと25年・・・この時を待っていた」とのこと。
「今しかない、今やりたい事を思い出として型に残したい」と、「カープ色」つまり「赤」を使ったオリジナル商品を作りたいと、熱く語って下さいました。

塗装屋だから入手も早い「広島カープ色」

そこまで熱い想いを聞くと、当社としても「是非ともお願いします!」の姿勢でお応えします。幸いにも当社は塗装屋で「広島カープ」と同色の塗料の入手は難しくありません。

ご存知でしたでしょうか?広島カープの「赤」はどんな「赤」であるか?

実際のヘルメットで言いますと、広島カープの赤はこのような名称です。

「ソールレッドプレミアムメタリック」

私は知らなかったです。「メタリック」が入っていることを・・・
ちなみにMAZDAのアテンザも同色です。豆知識としてどこかでお使いください(笑)


社長ご自身の「靴」を広島カープ色に!?

こちらの社長様が目をつけたのが、当社の「ワレンコート」です。
「軟質(シリコン・PE・革)にも塗装が出来るワレンコートで、ぜひ作りたい商品がある」と。それが「革靴」です。

ご自身の革靴に広島カープ色と同じ「ソールレッドプレミアムメタリック」を塗装して欲しいと。なんて斬新なアイデアでしょう。革靴に塗装って誰が思いつきますか(笑)

しかし、普通に考えて革靴の表面には油が乗っております。
それも靴に光沢を持たせる程の油なので、塗装には全く不向きの商品です。
「水と油の関係」って言いますよね。そのままだとお伝えします。

ワレンコートの特殊処理で靴の油も簡単にパス!

驚くべきはワレンコートの実力でした。
靴の油は相当苦戦すると想定していましたが、ワレンコートの特殊処理によって、
思いのほか簡単に「密着可能」と判断が出来たのです。

贅沢な塗装工程で最高級の仕上がりに完成させた革靴

社長様の熱い想いに応えるべく、塗装の工程は通常の工程より更にもう一つ増やし、贅沢な工程を提案しました。

通常の工程:「プライマー」→「ソールレッドプレミアムメタリック」→「クリヤー」
なのですが・・・
贅沢な工程:「プライマー」→「ソールレッドプレミアムメタリック」→「カラークリヤー」
      →「クリヤー」

贅沢な工程の途中にある「カラークリヤー」。この工程が“ミソ”なのですね。
「カラークリヤー」を追加する事により、赤の深みは格段に際立ちます。
そうですね、一目で心奪われる赤だとお考えください。

軟質素材且つ革靴と言った条件で「カラークリヤー」を追加する事が、どれほどリスクがあって難しい技術か、塗装を知っている方ならわかると思います。

と、言う難易度の高い技術を踏んでいる訳もあって値段もそこそこ頂戴しました。
しかし、それはあくまでも品質に拘り、お客様の満足を追求すると、贅沢な工程が相応しいと判断したからです。値段を知りたい方は直接お問い合わせください。

完璧な仕上がり、世界にたった1つの「広島カープ色オリジナル革靴」

社長様の革靴は見事に「広島カープ色」に変化を遂げました。
感謝の言葉も頂戴しました。むしろ感激や感動の想いが増していたのではないでしょうか。

当初は「なんて無謀な賞品なんだろう」と、内心思っていましたが、実際に作ってみると
言葉では言い現せない程、素晴らしい商品に生まれ変わり、私たちもいい意味で勉強させてもらいました。

世界でたった1つの商品作ってみませんか??

今回の事例はほんの一例です。他にもオリジナル商品のご依頼は何件もあります。

色は無限に可能性を広げます。お客様の中で、ほんの少しのアイデアがあれば、ぜひお声をかけてください。世界でたった1つの商品を一緒に作りましょう。





これは珍しい!樹脂や木材に金属をコーティング!?


塗装事例は、現在、技術の開発中ではありますがとっても面白い塗装です。 
それが「金属」をコーティングする特殊な技術です。

  「樹脂」や「木材」にも金属の塗膜が実現!

 ※ 金属コーティングはまだ技術開発中です。ご了承ください。 

 下記の写真を見ておわかり頂けるかと思いますが、塗膜の状態は金属そのものです。
ちなみに、当社でテスト的に塗装をした素材は「木材」です。

 色目は全てマット(ツヤ無)で完成させます。ハイグロス(ツヤ有)は今のところは出来ません。
木材や樹脂に金属塗膜はなかなか極めて珍しい技術だと思います。

それを塗装で実現するのですから、更に驚いてしまいますよね。

  味わい深い金属感が特徴的な金属コーティング。  

マットで仕上げた金属の塗膜は“レトロ”や“アンティーク”といった、なんとも“味”のある質感になります。デザインで起用される場合、モノによってはとっても面白いモノが出来るんじゃんないと、塗装屋なりの視点で色々と想像してしまいます。

  色目は吹き付けをする金属によって様々です。

例えば・・・ 
 ステンレス:シルバー 
ニッケル:黒っぽいシルバー 
銅:楠んだゴールド
 真鍮:ゴールド 
※ ジャストのネーミングの言葉選びに苦戦します・・下部の写真をご覧くだいませ。  

繊細な職人技術が「モノを言う」金属コーティング。 

 金属コーティングは塗料にノウハウがあり、塗装後の「磨き」に最も技術を求められます。 
塗装業界において「磨き」の技術は一種の職人技です。ミクロン単位の誤差も、人間の感覚で見極め、五感だけを頼りに品質を確保します。  

金属コーティングの仕組みを簡単に説明すると、塗料に含まれた金属を塗装で吹き付けます。塗布後は常温で乾燥します。すると、塗膜が下部に樹脂、上部には金属と2層に分かれます。その上部にある金属に磨きの技術が必要となってくるのです。 

 その技術は、慎重且つ丁寧さを求められ、寸分の狂いがあると、表面はモコモコっと波打った質感になってしまいます。それはつまり、不良品の扱いです・・

 家具・展示品・建築部材へのデザイン柄におすすめ!  

今回紹介しました金属コーティングは決して安価な技術ではありません。
数のある量産品には不向きである事をお伝えしておきます。  
当社はこの金属コーティグの特徴は「味わい深い金属の質感」だと思っております。 

一概には言えませんが、仕様するならば「デザイン」がお勧めです。   

アイデアはお客様の中にあると思います。

一報頂きましたら、当社ショールームの見学も可能です。 

過去に考えられなかった、樹脂や木材の素材にも金属の質感を出す事が出来ます。  

ご一緒に商品の開発を楽しめたら幸いです。    





(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



PE(ポリエチレン)素材にも密着可能です!新技術ワレンコート!


今回のご依頼は、6月に開催された機械要素展で名刺交換させて頂いたお客様からの紹介でした。

PE(ポリエチレン)素材への塗装が出来るメーカーが探していた。

お客様からの相談内容は、大型医療機械に取り付けるビスカバーへの塗装です。
直径20ミリ程のカバーを着色して欲しいとの事です。しかも、このビスカバーの素材はPEで、従来の塗装仕様では密着しません。そこで、「PEに塗装が出来る」と、当社を紹介頂いた経緯です。

お客様の心を「色」で掴む、素晴らしいアイデア。

今回の相談内容は、個人的に感心深いものでした。大型機械やロボットは「機能」に優れて当然の品物です。(だから、デザイン性は少し欠けている・・・)とは、言いませんが、ヴィジュアルがいささか重要視されていないような気がします。(個人の見解です)

当社のロボットが・・・と、批判するつもりもありません。が、一言・・・
当社にある塗装ロボットも機能は抜群です。正確性・一定動作・労働力など、ロボットの勤勉な様には頭が上がりません。しかし、デザインがちょっとナンセンス・・かな。と言うよりかは、伝統的な型と言うか、恐らくデザイン(型・色)にこだわりはないと思うのです。当然、ロボットの価値は機能にあるので、「デザイン」と言った視点は後回しになるのでしょう。

とは対象的に、今回のご依頼は、大型医療機械のビスカバーに「色」でアクセントを付け、機械そのものに特徴を持たす、デザインに寄ったアイデアでした。
例えば、当社のコーポレートカラーはオレンジです。機械に大きなオレンジのオークマ工塗のロゴがあります。そのロゴ(オレンジ)に合わせて、ポイントポイントにオレンジ色があったら、「自分のところの機械だ!」と、どこにでもある機械から、自社だけのオリジナル機械に変わりますよね。
不思議な愛着心が芽生えます。(個人的な見解ですが・・)

PE素材、密着不良の問題を解決する「ワレンコート」

当社では、PE・シリコン・エラストマー等、軟質と位置づけられる素材への密着を成功させた、「ワレンコート」を開発しました。ワレンコートでは、ある“特殊”な処理で、軟質素材の表面を改質し、また、“特殊”な塗料で屈折する素材にも塗膜を追随させます。

ワレンコートでは、始めから100%の密着保障は出来ません。何故かと申しますと、生地を成型するメーカーによって製造仕様が異なるからです。つまり、適正なプロセスを構築する為に、何度か試作を繰り返す必要があります。

今回の試作は、当社が常備してある塗料を使用する事と、特殊処理の1回分の作業は無償でお受けする事で決まりました。試作後の密着クロスカット試験は問題なくクリア。数週間後には、量産で発注を頂けました。

ワレンコートブログ:ふにゃふにゃ素材も密着OK!ワレンコートをご紹介!!

ワレンコートブログ:視聴動画10000回超え!シリコンゴムへ塗装が実現!

(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



ふにゃふにゃ素材も密着OK!ワレンコートをご紹介!!


今回、お客様からのご依頼は、「軟質塩ビの素材にメッキの塗装が出来ますか?」と、
問い合わせを頂戴しました。軟質塩ビへの塗装は、工業塗装の業界において「密着しない素材」と、位置づけられている素材の一つです。

その理由は2つあります。

1つ目は、工業用の塗料は、基本的に強制の乾燥により塗膜を固める為、屈折する軟質素材には対応しておりません。2つ目は、素材から出る可塑剤です。可塑剤とは柔軟性を与える物質のことです。高温で強制乾燥をかけると、生地から可塑剤が浮き出て、密着不良を引き起こす原因になります。

2つの問題をクリアする「ワレンコート」

当社では「ワレンコート」なる“特殊”な塗装技術があります。

ワレンコートとは何ですか??

ワレンコートとは軟質の素材に密着を実現させた「オークマ工塗独自」の塗装技術です。つまり「割れへんコーティング」→「割れへんコート」→「ワレンコート」・・・みたいな。

当社では、昨年からワレンコートの技術開発を進めており、ブログで伝えてきました。
軟質塩ビの他、PE(ポリエチレン)・シリコン・エラストマーなど、軟質素材に何度も何度も失敗しました。、それでも諦めずブログで情報を公開して来ました。

今回、問い合わせを頂いたお客様は、軟質塩ビにメッキ塗装を出来る業者探しに苦労していたところ、偶然にも、当社のワレンコートのブログにヒットし、問い合わせを下さいました。やっぱり伝えなければなりませんね。ワレンコートの技術を信じて続けきた私たちだけに、お客様のお役に立てて幸いです。

試作を繰り返し「適正な行程を構築」するワレンコート。

ワレンコートでは、試作を何度か繰り返し、適正な行程を構築します。
軟質塩ビのような柔軟性のある素材には、必ず可塑剤が入っております。また、生地の生産が国内だったり海外だったり、メーカーによって異なったりで、塗装のプロセスも異なります。なので、1回のテストでNGが出れば、2回も3回も何回も、テストを繰り返すのです。

今回のご依頼も合計6回のテストを行いました。
まず1回目は見事に“ペロン”と、塗膜が剥がれ落ちました。原因は塗装前の下地処理だと判明。この後、5パターンの下処理の方法をテストしました。すると、見事に4つ目のパターンで密着テストは合格しました。

今回のブログにある、ワレンコートついて、何かお客様のアイデアのヒントになって頂ければ幸いです。ちなみに、今回のメッキ塗装で完成させた商品は、現在は市場で流通しております。

当社ではワレンコートの更なる技術向上を目指し、いかなる軟質素材にも挑戦し続けます。

「出来るかな??」・「大丈夫かな??」と、お悩みのお客様、お気軽にお問い合わせください。もしかしたら、ただの石ころがダイヤに化ける可能性も、あるかも知れません。




「1個だけ塗装して頂けないでしょうか?」。建築業者様からの試作塗装のご依頼


今回のご依頼は建築業者様から「現在、飲食店を建設中でその店舗で使用する換気ダクト“1個だけ”を塗装して頂けないでしょうか??」と、問い合わせがありました。

「1個からでも受注可」・「最短で納期は1日」と、「1個だけを塗装・・・」においては、何1つ問題はございません。当社の試作塗装には、その問題を解決する技術が、強みとしてあります。

お客様の話しには、商品(ダクト)の本質的な問題には気付かれていない様子でした。それは「屋外使用」であることです。つまり塗料の機能性を見る視点が最も大切なのです。

塗料の機能性ってなんですか??

はい。ダクトそもそもの用途から考えます。ダクトは室内の空気を屋外に排出する機能ですよね。今回のような飲食店の場合、排出する空気には「油」が含まれています。更に、ダクトの設置は屋外なので外部環境からの影響も受けます。この2つの問題「油」と「屋外」をクリアさせる、塗装工程や塗料の選定が本質的な問題でありました。

私たちは正直に伝えました。「1個だけ塗装をお受けする事は出来ます。ですが、ダクトの用途上、塗膜の劣化は否めません」。と。

お客様から返答は、「問題ありません。色が付いていればOKです。作業に取り掛かってほしい」との返事でした。

では、早速作業に取り掛かりましょう!!

とは言っても、「ただ色を付けて、はい終了!」では終われません。私たちは塗装屋のプロフェッショナルです。出来る限り商品の用途にあったプロセスを作る事が私たちの務めです。当社が常備している塗料で最も最適な工程を提案しました。


オークマ工塗が提案した「換気ダクトの塗装工程」

※ 素材ステンレス(SUS)
下処理:リン酸亜鉛処理
下塗り:プライマー
上塗り:アクリル塗料(エポキシ入り)×2回吹き付け

アクリル塗料(エポキシ入り)は常備している塗料です。他の建築部材にも実績があり、絶対的な保障は約束できませんが、お客様が求めている以上の品質の保証は出来ます。

お客様の要望にお応えする心構え。

今回のご依頼のように「ただ、色が付いていれば良い」と、高品質や超短納期だけを要求しない相談も中にはあります。ここで注意しなければいけないポイントが、塗装屋によっては「この商品には○○が必要」とか「○○しないと保障できない」などの理由をつけて断る塗装屋も少なくはありません。実際に「塗装屋に断られました」と、困り果てて当社へ相談にくるお客様は後を絶たないのです。

リスクばかり考えていると「良い仕事」も「お客様の満足」も有り得ないですね。

塗装でお困り事がありましたら、何でも構いません。
お気軽にお問い合わせくださいませ。



業界初?!メッキ塗装のご紹介


今回の塗装納品事例は「メッキ塗装」のご紹介です。
前回に引き続き今回も自社商品開発のお話です。今年のオークマ工塗は、特に商品開発には接客的な姿勢です。お客様のアイデアになる技術はどんどん紹介していきます!

メッキ塗装ってそもそも何??

メッキから解説すると、とても話が長くなるので、そこは省略させて頂きます。
メッキ塗装とはその名前の通りで、塗装を施した完成品は、メッキとまったく同じ仕上がりになるのです。もう少し話しを砕きましょう。

「塗装」でなぜ「メッキ」が出来るの??どなたも気になる質問ですね。
答えは簡単で、ズバリ金属の塗料を吹付けしているからであります。現在のところ、その「金属」が何物であるかは非公開です。。ですが、塗装を施した後の仕上がりは、れっきとしたメッキそのものです。

なぜ金属の塗料があるの?どこで作っているの??

塗料の供給先ですが、残念ながらこちらも非公開とさせて頂きます。ただ、塗料を作り続けて来た研究者がベンチャーを立ち上げ、一歩ずつ未来の技術に突き進んでいる段階であると、説明しておきます。塗料自体の完成度は非常に高いです。いや、見事と言えるでしょう。
しかし、実際に塗装する業者がまだこの塗料の扱いに慣れておりません。相当の職人技に加えてデリケートな塗料管理が求められる為、この技術を確立するには、まだ乗り越えなければならない難題が待ち構えております。

銀鏡塗装と何が違うの??

銀鏡塗装の話もここでは省略いたします。
はっきり言える事は銀鏡塗装とはまったく違います。先ほどもお伝えした通り、このメッキ塗装は「金属の塗料」を吹付けすれば完成です。銀鏡塗装は、銀鏡塗装専用の設備が必要です。設備を要するか否かでは全然違いますよね。

メッキ塗装は何に対応しておりますか??

今回紹介しておりますメッキ塗装は、当社でも技術開発中の段階です。
なので、お客様に満足頂ける程の品質は確立できておりません。ただし、共同開発を希望するお客様は大歓迎です。

写真の商品詳細

素材:ABS
塗装工程:3コート3ベー区
下塗り:専用プライマー
中塗り:金属塗装
上塗り:クリヤー
※ 樹脂素材全般・軟質ゴム関連も対応可

当社では、こちらのメッキ塗装に興味があるお客様からの問い合わせをお待ちしております。「まだまだ難しい技術・・・」ではなく、「あらゆる可能性を秘めている技術」であると、前向きに取り組みを進めたい意向であります。

無限の可能性を信じて「挑戦」あるのみです!!


(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



視聴動画10000回超え!シリコンゴムへ塗装が実現!


今回の塗装納品事例は「シリコンゴムへの塗装」です。
自社商品開発の一環として、シリコンゴム塗装のサンプルを作成しました。

シリコンゴムへ塗装は出来るのか?密着は問題ないか??

はい。可能です。
正確には可能になりました。当社では数年前から「シリコンゴムへ塗装が出来ます!」と、その技術は、営業の目玉になっていました。

昔はうまくいかなかったシリコンゴム塗装。

「シリコンゴムに色を付ける」。これはシリコン素材を扱うメーカーにとっては「画期的な技術」であると、当時は様々なお客様から称賛を頂きました。特に、小ロットでの着色を出来ることに、興味を持つお客様が多くいらっしゃったことが印象的です。

しかし、シリコンゴムへの塗装は簡単な技術ではありません。
当社が繰り返し製作したシリコンゴム塗装のサンプルは、色目も密着も問題ありませんでした。ですが、お客様から支給されるシリコンゴムの生地だと、何故か密着がスムーズにいきません。物によってはまったく密着しない生地もありました。
何回も試作を重ねる内に一つの答えが見つかりました。それは、シリコンゴムの製造方法が、メーカーによって異なっていたのです。

当社は確かに「シリコンゴムへの塗装」に成功しました。しかし、特定の材質にしか成功していなかったのです。お客様の数だけシリコンゴムは存在します。全てのシリコンゴムをクリアする技術は、当時のオークマ工塗にはありませんでした。結果、2014年にシリコンゴムへの塗装を、営業項目から撤退することにしました。

需要が衰えないシリコンゴムへの塗装

シリコンゴムへの塗装を撤退しても、お客様からの問い合わせはなくなりません。ホームページ解析を見ても「シリコンゴム 塗装」のキーワードは、絶対に存在します。しかも、結構な検索率です。

最も悩んだことが「問い合わせの入り口」です。ホームページから完全にシリコンゴム塗装のコンテンツを削除しました。Googleに引っかからないようにnoindexに設定もやり変えました。それでも、シリコンゴム塗装の問い合わせは、なくなることはありませんでした。

10000回の視聴を超える「シリコンゴム塗装の」動画

原因を調べていてやっとわかりました。それはYoutubeからの流入です。
昔々になりますが、当社の代表が簡単動画と言ったら失礼ですが・・・クオリティもそこそこの「シリコンゴム塗装」の動画を作り公開していました。

その動画の視聴がなんと10000回超え。「10000回なんて、たいしたことはない」と、思われますが、我々のようの製造業の業界だと10000回は優秀です。

その理由に「シリコンゴム 塗装」の検索では、この動画が1位表示でした。シリコン関連の着色でもこの動画は常に上位にありました。(現在、この動画は削除しております。)

2016年3月。シリコンゴムへの塗装が実現に。

2015年から、当社ではPE(ポリエチレン)を中心に軟質素材への塗装の商品開発を行っていました。何度も何度も失敗を重ね、2016年の3月に、やっとの思いで軟質素材への塗装技術を確立しました。

元々はPE(ポリエチレン)だけでしたが、今では「シリコンゴム」・「エラストマー」・「軟質エンビ」への塗装も実現しております。

今回のシリコンゴムのサンプル品は、市販の商品を購入し塗装をしました。
写真を見ておわかり頂けると思いますが、先端部分がシリコンゴムで作られていて、クロスカットで密着テストをしても問題ありません。もちろん、曲げてもひねっても塗膜が割れることもありません。

まだまだ可能性を秘めるシリコンゴムへの塗装。興味があるお客様は、取り急ぎお問い合わせくださいませ。まずは、担当が窓口でシリコンゴムへの塗装についてご説明させて頂きます。

軟質素材、PE(ポリエチレン)への塗装実績

PE(ポリエチレン)素材へ塗装が出来るか!?オークマ工塗で現在挑戦中!!


(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



アクリル素材、化粧容器の内面に塗装依頼!


今回の納品事例は「アクリル素材、化粧容器の内面にシルバー色を塗装してほしい」と、問い合わせがありました。

化粧容器への塗装で最も求められる品質は美観です。とにかく美観の品質が厳しい商品です。色ムラや塗料溜りはもちろん、ブツゴミ品質限度はあってないようなモノと言っても過言ではありません。
生産ロットは万単位で動く商品が多い為、クリーンルームの設備があるスピンドルラインで塗装する仕様が、業界的には一般に認識です。もう一つが「耐薬品性」です。化粧液が付着しても剥がれない・色落ちしないレベルの耐久性が求められます。

アクリル素材、化粧容器の内面にシルバー色を塗装してほしい??

化粧容器の内面に塗装すると、塗装膜の上に化粧液を入れることになります。この仕様は塗装屋からすると、絶対に無理な相談なのです。それは、塗膜に化粧液が常に浸している状態だから、絶対に塗膜の機能は維持しません。恐らく1週間も経たない内に塗膜の劣化が進むと推測されます。

塗料には「耐薬品」の機能はあります。通常耐薬品性の試験は「指定薬品の中に数分漬け置きしてから、クロスカットにて密着検査」や「布に漬けた薬品を10回擦る」など、JIS規格にある試験方法やメーカー独自の試験方法で評価をします。

塗膜劣化は無縁!化粧容器そのものが変化していた。

普通だと「出来ません」と断る塗装依頼でしたが、よくよく話を聞くと化粧容器自体が従来と違う仕様で作られていました。それは、アクリル素材の内面にポリエチレンの容器を入れて、その中に化粧液を入れる仕様になっていたのです。

つまり、化粧液と塗膜の接点は「無い」と言うことです。むしろ「美観」への品質要求が今まで以上に厳しくなっていることを、意味しておりました。

美観」への品質要求が今まで以上に重要視されている??

容器の内面は外部環境からの影響は受けにくいです。もちろん100%ではありません。樹脂素材の静電気が帯びている以上、内面にもブツゴミの付着はあります。

しかし、外面に比べると圧倒的に影響は受けにくいです。アクリル容器の内面に除電ダスターをかければ、ゴミブツの付着は限りなく0%に近くなります。そこまでしてゴミブツの付着を軽減する施策を、化粧容器のメーカー様で開発されていました。

内面塗装の効果は美観にもあります。アクリル樹脂の内面のメタリックの塗装をすれば色ムラなく、キメ細かなメタリックの質感を創り出せます。更にアクリル樹脂の厚みがクリヤーコートの役割になり、より深みのあるメタリックの色目を演出します。

当然ポリエチレン容器にはコストが上乗せですが、それ以上に化粧容器の美観にこだわるメーカー様の意図が感じられます。

どのように塗装するかは現在非公開です。ただ、当社の「パイプ内塗装」の一貫です。内面に塗装をするニーズは、機能以外に美観も十分にある事実を知りました。

オークマ工塗の独自の技術「パイプ塗装」はこちらで詳しく紹介しております。

パイプ内塗装専用ページ

パイプ内塗装の納品事例のブログはこちらでご覧ください。







(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



2泊3日の塗装依頼!短納期でお困りのお客様の結末は・・・


今回の納品事例は、短納期でお困りのお客様の問題を解決したお話です。

当社に問い合わせを頂いた時には相当困っている様子でした。早速ご来社して頂き、お客様と打ち合わせを行いました。

「今すぐにでも塗装をして欲しい。実はこの商品。。明後日の夜には建築工事の現場で使用します・・・何とか明後日夜までに塗装を完成させて欲しいのです。」

「今日持ち込み、明後日に商品が欲しい・・」。2泊3日の短納期依頼・・・しかし、当社では問題ありません。このような短納期のご依頼に対応する体制は整っています。

実は問い合わせを頂いた段階で「本当に出来るのですか??」と、半身半疑で相談を受けましたが、当社は自信を持って「大丈夫ですよ!」と、返事を返していました。

他社に断り続けられた短納期の塗装依頼。困り果てた先にオークマ工塗を発見。

お客様の話によれば、当社に辿り着くまでに数件の業者に断られたと、言っておられました。「何件か塗装の依頼を相談したけど、あまりにも短納期すぎて無理です。自分でお探しください。」と。これは今もお付き合いのある業者から断りの言葉です。なかなか複雑な思いのはず・・

更に問題は短納期だけではありませんでした。こちらの商品は通信機の「操作盤パネル」です。素材はSPCC。錆の発生は大いに考えられます。ただ塗装するだけは錆を食い止めることは出来ません。

つまり今回の塗装依頼は「短納期且つ一定以上の品質確保」が必要だったのです。

そこで当社では塗装前に「リン酸亜鉛処理」の下処理工程を入れることを提案しました。リン酸亜鉛処理とは、SPCCのような錆の発生がする鉄素材の耐久性を上げる塗装前の下地加工です。しかし、リン酸亜鉛処理だけで錆の発生を防げるかと言うと、まだまだ不安は隠しきれません。

塗装では下塗りの工程も入れました。「急ぎだからただ色を付ければ良い」との依頼であれば、下塗りの工程は入れないでしょう。しかし、今回の依頼は工事現場で使用する操作パネルです。用途から見てもしっかり品質を保てる状態が望ましいと判断しました。

下塗りには、強度の耐久性があるエポキシ入りプライマーを使用。この手の塗料は当社では常時抱えているので問題ありません。リン酸亜鉛処理とエポキシ入りプライマーの2重処理。これだけ段階を踏めば耐久性の品質は確保出来ます。

今回の短納期塗装依頼の詳細はこちらです・

商品:操作盤パネル
素材:SPCC
数量:表面カバー1台
   裏面ベース1台
   付属カバー12個
下処理:リン酸亜鉛処理
塗料:上塗りクリーム(既存塗料)
   下塗りプライマー(既存塗料)
工程:両面4コート3ベーク

これらの工程を2泊3日でコンプリートしました!今日持ち込み頂いて明後日に納品です。

お客様はたいへん喜んで下さいました。「まさかの危機を脱出した」とは、この事ですね。
今回のご依頼以降、4回もリピートの仕事を頂いております。それら全て短納期の塗装依頼です。

「明日にでも欲しい!」と、短納期でお困りのお客様。まずはお問い合わせください。ご遠慮なくお構いもなく。お待ちしております。

オークマ工塗では、過去にも短納期でお困りのお客様の問題を解決してきました。

試作モデル塗装!ABS素材、某メーカータブレット部材

SPCC品を短納期!焼付塗装!















(この記事には画像があります。画像部分は外部ブログサイトで見れます。)



【再塗装依頼!】「ナイロンとABSの合成素材」を、どのように塗装したか??


今回問い合わせは、当社とは長いお付き合いの協力会社様からの依頼でした。
「自動車部品のアンテナカバーを塗り直し」。小ロット(10個)の塗装をしてほしいとのこと。

自動車部品アンテナカバーの塗り直し??

こちらの商品は当社では経験がない樹脂成型品で作られていました。
それは、本体部分が「ABS素材」・取っ手の部分は「ナイロンガラス入りの素材」です。

とても特殊な素材です。そもそもなぜ、このような仕様で生地が作られているのかまったくわかりません。聞けば生地の成形は中国産。部材にはすでに塗装が着色されています。何の塗料が使われているのか、それもわかりません。そのような商品を塗装する場合は、非常に困難になる事態が想定されます。

困難を想定する問題は2点。「1つの部材に2つの樹脂で成形されている」

問題その1 素材の問題

塗装をするに当たって、塗料と素材の相性は絶対的な関係でなければなりません。
ABSは樹脂の中でも比較的に密着しやすい素材です。プラスチック成型品なら一番多く用いられている素材でもあります。ABSとは対称的にナイロン素材は、樹脂成型品の中でも「難加工」と言われており、塗装との相性も良くはありません。ナイロンに使用可能な塗料も、実は限られています。

問題その2 塗装されている塗料がわからない。

この商品はすでに塗装済みでありました。しかも何の塗料が使われているのか、わからないことが問題です。つまり再塗装を考える上では、塗料が「ウレタン」なら「ウレタン」の塗料を選定します。しかし、この商品にはその理論が通じない・・・非常に困難です。

この2つの問題をクリアしなければ、ロットが10個と小ロットであっても量産にかかれません。全数の塗装はいったん見送り、「まずは生地1個を密着テストで試すべき」と、提案しました。その事情をすぐに理解して頂いたお客様は、気持ちよく密着テストを承諾してくれました。

塗料の選定はナイロン(ガラス入り合成素材)に合わせる。

先ほどお伝えしたように、この生地の問題は「1つの部材に2つの樹脂で成形されている」ことです。ではABSとナイロンとある場合、どのように塗料を選ぶのか??

それはナイロンに合わせて塗料を選定します。ABSは比較的密着性に長けている素材です。樹脂用の塗料なら大半は問題なく密着します。なので、ABS部分の密着は心配ないと判断しました。

問題はナイロンです。塗料の中でもナイロンは難しい素材に位置づけられています。更にガラスも何%入っているかもわからない・・でも大丈夫です。アイデアはあります。

塗料の仕様は「用途」から考える。「用途」から逆算し塗料を選定!

こちらの商品は「自動車部品のアンテナカバー」でした。つまり耐久性の基準は「自動車部品」にあり、自動車の運転でも問題がない「生地の強度」が必要です。そう考えると、生地に入っているガラスが何%くらいか??ある程度予測がつきます。よって、当社ではある「ウレタン塗料」を選定しました。この塗料は、厳しいナイロン素材の規格もパスしてきた実績のある塗料です。

「塗装されている塗料が何かわからない」問題を解消する為に、素材は全面にペーパーで目粗しをします。塗装屋として一つ断言します。どの商品であっても再塗装の場合は、問答無用で全面にペーパーを当てます。生地に油脂分のような、塗料と相反する成分が付着していない限り、目粗しで密着不良が改善するケースは少なくはありません。

密着テストは1発でOK!引き続き小ロット塗装の量産へ

心配していました密着テストは見事に1発で合格しました。正直なところ、2.3回の密着試験は覚悟していました。ABS部分もナイロン部分も密着にまったく問題はありません。この仕事を紹介して頂いた協力会社様も、密着テストに満足してくださいました。

☆ 今回、塗装依頼のポイントは?

今回の塗装依頼は「1つの部材に2つの樹脂で成形されている」ことがポイントです。
これは、塗装の知識と経験がなければ、まずお断りしたくなる条件です。

特にナイロン素材はまだ「塗装が出来る」と認識が薄く、当社にはナイロン塗装でお困りになったお客様からの問い合わせは後を絶ちません。

これは当社の過去の納品事例です。
「樹脂の合成素材」や「ナイロン塗装」の実績はたくさんあります。
その事例をご紹介致します。引き続きオークマ工塗の納品事例をご覧ください。


ナイロン素材をデザイン塗装!限りなく本物に近い「南部鉄調」・「陶器調」に仕上げました!

合成素材:デザイン塗装 サンプル色見本作成

「6ナイロンの部材」、密着不良でお困りのお客様から問い合わせ