投稿者: murakamiM 2010/08/05 14:00
世界的に最も権威のあるデザイン賞のひとつであるiFデザイン賞で金賞を受賞され、本格的に海外へ製品のプロモーションを開始する準備を進めておられました。
ウエスト様が独自開発された、オリジナルブランドのドアノブです。
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ドアノブは、家に来られたお客様が最初に触れられる部分。
手に触れた瞬間に「おもてなしの心」を表わせるようなドアノブを作りたいと考え、「新たな市場を自分達の力で作り出す」という挑戦だったそうです。
徹底した機能美の追求によって、あらゆるデザインに違和感なく溶込むシャープでシンプルなフォルム。
広さや性能といったスペックではなく、自分のライフスタイルに基づいて家づくりをする高感度なお客様に、圧倒的な支持を受けておられます。
そんなこだわりの製品サンプルを、今までのような製品をただ梱包するだけの「入れ物」ではなく、商品コンセプトを表現しつつ、他にはないカタチで建築デザイナーにお届けしたい。
との思いを持っておられました。
そこで考えたのは、「ジャパン・ブランド」を伝えるパッケージ。
商品、そして企業のブランド価値を伝えるこだわりの貼箱をご提案させていただきました。
このドアノブには、素材としてアルミを選ばれました。
色、硬さ、手触りなどいろいろあるなかで、金属なのに冷たくならず「おもてなしの心」を表わせる素材選びに苦労されたそうです。
同じように、貼箱も素材感がとても重要です。
貼紙にはいくつかを選び、洋風なものから和モダンを感じさせる風合いの紙まで、サンプルを作らせていただきました。
貼箱の仕様は、お客様から「輸送を考慮し、コンパクトにしたい」とのご要望もあり、インロー式(背付き)でドアノブ(台付き)がほぼきっちり入る大きさ にしました。
最終的に決まったのは、箱の外装に里紙(すみ)、インロー箱はタントセレクト(黒)をチョイス。
商品そのものがアルミ素材を活かしたシンプルなデザインのため、貼箱にも色を使わず、モノトーンの色調でシンプルなパッケージに仕上げました。
箱正面にあるロゴ(黒の箔押し)が、貼箱全体を引き締めた印象です。
全体構成は、余分なものを削ぎ落としたシンプルなもので、ドアノブを引き立てるデザインに仕上げました。
「ジャパン・ブランド」として、凛としたイメージの貼箱になったと思います。
撮影協力:株式会社ウエスト様
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