変圧器と極性について
投稿者: jibu 2013/03/12 09:00
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[*1]
乾電池に代表されるバッテリーには、正極（＋）と負極（－）がある。これは直流（DC）と呼ばれる電源だ。
一方、交流（AC）と呼ばれる電源がコンセントからとる電気だ。
コンセントをよく見ると長さが異なるのにお気づき（お分かり）になるだろう。
これは、片側（長い方）がアース（接地）されているのだ。
「どっちも同じように刺さって、使えるけど何が違うの？」
大変、いい質問です。これが冒頭にある極性です。厳密にいうと電位が異なるという言い方になりますが、より分かりやすく言うと対地間電圧となります。対地間電圧とは、片線と大地間の電位（電圧）の違い（電位差という）です。ここでは、片側は０V その反対側は１００Vとなります。
より詳細は割愛しますが、メリットを述べると、感電事故発生の可能性と被害の度合いが小さくなるのです。
また、お使いになる機器性能についても、向上することがあり（期待でき）ます。
より詳しくは、こちら[*2] 参考サイト[*3]
前回の記事にも書きましたが、高精度検査装置にはここまでシビアな電気的仕様が要求されます。
一方、変圧器にとっての極性は常識（日本では）として減極性と決まっております。
極性については、こちら[*4]
変圧器の基本的な規格は、JEC－2200-1995[*5] を私どもでは対応しております。
ここの試験項目では、極性及び位相変位試験が受入試験（標準検査）が必要です。
※位相変位試験についてはまた別の機会で（笑）
本日の写真の変圧器は、高精度検査装置設備導入に伴い新増設する電源トランスです。
極性及び漏れ電流で高い評価を頂きました。
製品仕様
事例番号1096 （File№02-3610)
単相電源変圧器 （単相電源変圧器）
５．８ｋＶＡ
５０／６０Ｈｚ
一次電圧：２００Ｖ ２９Ａ 端子サイズＭ５
二次電圧：Ｆ２４０，Ｒ２３０，Ｆ２２０Ｖ ２５．２Ａ 端子サイズＭ５
乾式自冷式 本体接地端子付き
定格時間：連続
裸状
ＪＥＣ－２２００
耐熱クラス（絶縁種別）Ｂ種
質量約６０ｋｇ
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