日米ベンチャー投資金額比較
ベンチャー企業に対する一社あたりの平均投資額である。アメリカの2008年度統計によれば、一社あたり7億円を超えているという。翻って日本はどうなのかといえば、その10分の1以下というお話(日本経済新聞2009年7月8日付朝刊13面)。
そもそも日本のベンチャーキャピタルは、銀行系が多い。つまり銀行が投資先の一つとしてベンチャーにも、と考えたわけだ。が、それではベンチャー投資はできない(ですよね)。だってベンチャーに投資するということは、ハイリスク・ハイリターンを狙うってことなんだから。
こうした投資には,それなりの目利きがいるわけです。あるいはハンズオンのベンチャーキャピタルのように、お金を入れて、人(投資先にかけている能力をちゃんと持つ人ですよ)も派遣して、しっかり面倒見るのも選択肢でしょう。
が、こうしたベンチャーキャピタルはいま、すごくしんどい。なぜなら、新規上場してくれるベンチャーが激減しているから。ということは投資を回収できないわけです。だから、新規投資するためのキャッシュが不足している。
という状況を考えたとき、やっぱりアメリカはすごいなあ(というか、ずるいなあ)と思いますね。あれだけの金融危機があったにもかかわらず、まだベンチャーにまわるお金があるんだから。でも、今年はどうなるか。相当、正念場になるような予感もします(あれ、今日の文章、書き出しと最後で文体が変わってしまってる。たぶん昨日から読み返している伊丹十三のエッセイの影響です。ご容赦を!)
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