就活のピリオド

前回のブログの続編のようですが、我が家の二男の就活がようやくピリオドを向かえました。

景気が回復しない中での東日本大震災の影響で、昨年以上に厳しいと言われていますが、まさにそういうマクロ的な外部環境と、自分がどんな業界でどんな仕事をしたいのかという自分自身の強みやコンピタンスを、しっかり見極めないと、なかなか結果に繋がらない、厳しいものだったようです。 最初は、幼い頃からやってきた野球や大学で専攻した「スポーツ社会学」と直接関係の深い業界を目指したのですが、スポーツの実績をアピールできるほどではないので、スポーツ用品を作ったり売ったりすることに対する動機づけがいまひとつ明確ではなく、惜しいところもありましたが、結局、いいお返事をいただけずしまいでした。後で聞けば、「就活を甘く見ていた」ところも、あったようです。

次に目指したのが、なぜか、住宅産業。ここでは、「家づくり」を「街づくり」や「人づくり」に結びつけて、自分なりの志望動機を熱弁(?)したのか、比較的順調に選考過程を進むことができて、幸いにも内々定をいただく結果につながったようです。(偶然私が知っていた経営者の著書を読むように勧めたことも、プラスになったかもしれません)

この週末は、数ヶ月間の緊張と苦難の日々にピリオドを打てたことを家族で祝し、乾杯しました。

それにしても、相当数の企業の会社説明会に参加、志望動機などを綴ったエントリーシートの提出、WEB上のマイページでのやりとりや、適性テスト、個別面接、グループディスカッション、現地(先輩)訪問、そして最後に役員(もしくは人事責任者)の面接。これらを数社、ひとによっては数十社、幾度となく繰り返すのですから、入社の前に、かなりの教育効果がありそうです。全国の企業と就活生がこれに毎年取り組んでいると思うと、全体では相当量の人材育成効果につながっているように感じます。


たまに、仕事で、中堅社員の教育などに関わることがありますが、SWOT分析をしてもらうと、「(先輩として)新入社員や後輩は脅威である」という意見が出てくるのも頷けます。

企業に勤務する方も、あるいは、我々のように自営の人間も、たまには、就活生と同じように、この業界で自分は何ができるのか、何を目指すのか、ディスカッションの場で自分はどんな役割を果たせるのか、後輩に何を伝えられるのか…等々を振り返ってみるのもいいのかも知れません。

もちろん、新入社員には、初心を忘れずに自分らしく頑張ってほしいものです。