外交敗戦

  • 投稿者:  
  • 表示回数 1,523
昨日のNHKスペシャル「日本はなぜ戦争へと向かったのか・
外交敗戦」を観ました。
ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。

今だから公開できる当事者の肉声テープや資料を元に、
今回のドキュメントが構成されている点はとても見ごたえがありました。

中国への勢力拡大、国際連盟の脱退、ドイツとの同盟に至る経緯に
ついて、従来の観点からでなく、
外交に苦悩する政治としての視点が盛り込まれていることに
注目したい。

松岡代表は、実は国際連盟に留まることを最重要として会議に臨み、
そのために諸外国に精一杯の外交努力と国内の政治との調整を
図って苦悩し続け、内政の判断の甘さから脱退の命を受けて行動したことや、
政治は短期間に7人もの首相が変わり、国民は政治不信に陥り、
世界恐慌からの不況脱出のために、一貫性なき政治と外交を
行なってきたことも戦争への大きな要因となりました。

国政を司る人間の希望的な考えや判断ミス、戦略なき場当たり的対応、
それに伴う信用を失う外交政策、情報を活用できない組織体制など、
歴史を繰り返さないための教訓が盛り込まれているようです。
企業経営に置き換えても、同じことが言えるでしょう。

次回は1/16に軍からの視点で放送があります。
このシリーズ(全4回)は必見だと思います。