インドネシアの機械工業水準

  • 投稿者:  
  • 表示回数 2,251
インドネシアの機械工業水準や一般状況をお知らせいたします。
トヨタ自動車関連のエンジニアリング会社設立の手伝いをした時の経験です。 なぜインドネシアへ ?1990年当初 日本の自動車各社が本格的に海外シフトを始めました。4大拠点、日本国内、北米、欧州、アジアにおいてほぼ同時に新車販売をする戦略でした。アジアにおいてはタイ、インドネシアが主になってワールドカーを生産し 東南アジア地域の市場を担当した訳です。 当時タイはすでに技術的にインドネシアより勝っておりましたが私はインドネシアでのエンジニアリング会社設立に興味が湧きました。一番の理由が言葉の問題でした。タイの文字は理解しがたく 一方インドネシアではアルファベットを使いかつ英語、フランス語などの単語をそのままインドネシア語としております。特に技術用語は英語を使えば半分くらいの意思疎通が出来ました。 エンジニアリング会社の設立は要員の面接から始め 300人位の応募者から書類選考で30名にし、一次面接で10名を選び 最終的に4名の技術幹部候補を採用しました。2回の面接を経験してインドネシアの機械工業技術が意外と高い事が分かりました。但し面接での応対と実務の執行ではだいぶ開きが出てきました。一般的に言う”頭でっかち”、学校で学習した事と実際やれるかどうかは別な事です。これから少しずつ思い出話をいたします。  7月29日  安盛春雄