村の大工さんについて

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メルフさんの記事へのコメントの中で、中西さんが書いてくださった「村の大工さん」のお話について、せっかくですので、ちょっと触れておきたいと思いました。メルフさんの記事へのコメントとして書くには、少し話題がそれるようですので、こちらに移させていただくことにします。 昨日、私の個人ブログ「Let's Spoon!」に書いたのは、柏原市で営業する工務店様のお話で、これまでは広範囲に渡って仕事をしていましたが、つい最近、柏原市内に絞った営業に転換することにした、というものです。

私自身も、柏原市に住んでおり、「柏原市内」にまで営業範囲を絞ることは難しそうだなとは思いつつ、地域に根ざした活動というものが大事だと思っておりました。そこではじめたのが、地域のSOHOクリエーターさんと一緒に営業活動をすることです(ソトカン制作所)。

ちょうど、一週間ほど前に、取材でうかがった神戸の工務店様も、神戸市内に営業範囲を絞って、さらに年間の施工棟数を制限するという形で木造住宅の新築事業をおこなっていました。その代わり、現代では住宅というのは単に住むというハード面の機能だけを満たせば良いというわけではないので、不動産全般(法律や税金など)のお世話をさせていただいて、それぞれのお客様とより深くお付き合いしていくという事業形態をとっておられました。

現在、建築と不動産は分業化が進み、それぞれの分野は細分化されています。でも、オーナーさんのニーズは、そんな細分化したところで満たされるものは少ないんだ、とそこの社長様はおっしゃっていました。

神戸と柏原ではマーケットの規模も違いすぎますので、同様に捉えてはいけないのかもしれませんが、広げすぎてサービスが希薄になるより、顧客を絞って、一人一人へのサービスを深く手厚くしていくという発想は同じだと思います。こういうことは僕らもやっていかなくてはならないことだなと思うのですが、今は、その営業の方法というところで四苦八苦している状態です。

ただ、先に書いた柏原の工務店様は、まだ運営方針自体も定まっていないような私のウエブサイトをご覧になってお電話をしてきてくださいました。この事実には、ちょっと勇気をもらったように思います。これを機に、自分が考えていることを、もっと自信を持って打ち出して良いかもしれないと考え始めました。

このような動きについて、このブログで、どのようなことがお伝えできるのかは未知数ですが、少しでも進展があって、皆様にお伝えする価値があるようでしたらお伝えしていきたい。いえ、ぜひともお伝えする価値のある活動にしていきたいと思っています。