プロダクトデザインによるファシリテーション

  • 投稿者:  
  • 表示回数 2,935


今日も和紙の産地をウロウロ.
色々と提案をしますが、「面白そう」とスグに乗ってくるところと「どうしよう?」とスグに腕組みをするところと大きく分かれます.ただ、構造的に沈んできているので、色々と率先して工夫しているところですら「暗くなる」そうです.

デザイナーなのでデザインで産地のお手伝いをしているのですが、気をつけているのは「あまりデザインをしすぎない」こと.
これはスタイリングを考えないということではなく、伝統工芸の現場では本来は職人が主役なので、彼らが色々と工夫を凝らすしてデザインしていく環境を整えられないかということです.
単に「良いデザイン」を提供していくだけでは、いわばデザインが麻薬の様な作用になってしまい、デザイナーがいなくなった途端に元の木阿弥(か、それ以下)になってしまいます.
職人と一緒に考えてつくることにより、かれらが自分のデザインをつくるという事に積極的になり、デザイナーがいなくなってもどんどんと新しいものを生み出す環境を作れないかともくろんでいます.

そういう、いわば「プロダクトデザインによるファシリテーション」(言葉はかなり曲解して使っているのは自覚してます、、、)が今回の狙いです.