けんちく世界をめぐる10の冒険

  • 投稿者:  
  • 表示回数 3,444


昨年、東京で伊東豊雄展を見たときに買った一冊.
最近は本の廃刊が速いので、面白い本は見つけたときに買っておかないとスグ無くなってしまいます.
というわけで、この本は最近まで積んでありました.

この本は伊東豊雄事務所の新人所員が、彼の建築塾というプロジェクトの中で事務所の建築をまとめたもの.
ものを習うときに一番参考になるのが、コトバにできない仕事の進め方のコツというかモノに向き合う姿勢だったりします.学校など教わる所では、技術的な話や知識としてのモノの側面は教えられますが、暗黙知に関してはなかなか教えられません.
秋田道夫さんが「デザインの現場」という雑誌で、「教える事は自分の学びでもある」という趣旨の話をしていました.この本も「人に伝えること」によって書いている本人が勉強するためのものです.
そういう意味でこの本は、書いてある文章も平易で写真も多く解りやすいのですが、別の読み方で別の気付きもある本でもあります.