春のお彼岸を迎えたとたんに、気温が1か月ほど逆戻りしてしまい、<寒さ>での幕開けとなった大阪府東部エリアです。
お彼岸の中日となった昨日は天候がころころと目まぐるしく変わり台風並みの突風が突然吹き出すといった春の嵐の様相でした。
先端付近でピンクの小さな蕾がほころび始めた、工場の植木鉢の桜の若木も、開き始めた花びらが、今朝には殆どなくなっていました。
何年も掛かってやっと花芽が付いたので、開花を楽しみにしていたのですが・・・残念です。
さて、今回は、柴犬をお飼いの方からお問い合わせを頂きました。
現在、4歳と生後11か月の2頭のワンちゃんをお飼いなのですが、4歳のワンちゃんの方で、最近2度ナスカンが外れてワンちゃんが脱走してしまったそうでした。
幸いに2回ともワンちゃんのお散歩仲間の方に確保して頂け、大事には至らなかったそうです。
現在は外れ防止の市販の安全ストッパーと輪ゴムを組み合わせて使っておられますが頼りなく心配で、外れが防止出来るような鎖を探していたところ弊社を見つけられたとの事でした。
ナスカン2個のチェーンを作って頂きたいとのご希望でした。
ワンちゃんたちの様子と係留環境は次の通りでした。
・柴犬 メス 4歳 体重9~9.5㎏ 柴犬 メス 11か月 体重8.5㎏(成長過程ですが、もう一匹と同じくらいになると思います)
・性格 二匹とも大変活発 色々な物に反応しチェーンを勢いよく引っ張ります。
・環境 外飼い 二匹が鎖が伸びてもぎりぎり接触しない位置に木製の小屋が並んでいます。家の前の道がよく見える位置です。
小屋の前には板が引いてあり日中はほとんどそこにいます。周りは石混じりの土です。
・くせ 穴掘りが大好きです。かなり深い穴を掘ります。板の下まで掘って頭が入っている時があります。ナスカンが外れたのは4歳のワンコです。
現在は線径3mmの市販の鉄製係留用をチェーンをお使いとのことでした。
チェーンを勢い良く引っ張るのも心配ですが、穴掘りが大好きで、板の下までワンちゃんの頭が入っている時がある方が気になりました。
ナスカン外れが起こってしまった理由としては、突進した際に、ナスカンに付いている開閉用の突起部分が何らかの形で押し下げられて首輪から外れてしまったことも考えられますが、稀な現象です。
一方、頻繁に地面に臥せたり体を擦り付けるなどして、ナスカンが地面に当たる度に開閉ピンが動かされるような状況になると、ナスカン外れが起こる確率がぐんと高まります。
穴掘りをして頭を突っ込む行為は、確実にナスカンが地面に当たりますので、この時に首輪から外れてしまったのかもしれません。
念のため、ナスカンの表面に擦り傷が出来ていないかを伺いましたところ、傷が多少ついていますとのことでした。
普通に過ごしている場合、首元は地面に擦られることが少なく、ナスカン表面に傷はつきにくいので、やはり地面に擦り付けられていることが想像されました。
地面が石混じりの土ですが、現在お使いの鉄製チェーンと同じ線径3mmで、ステンレス製のマンテルタイプチェーンを使用して、ワンちゃん側にナスカンが2個付いたステンレス製チェーンをご提案させて頂きました。
ナスカン2個タイプの場合には、ナスカンを2個同時に取り付けるとナスカン下部の回転機能が働かなくなってしまう為、それを補完するために、ナスカン直下に回転カンを1個組み込む形にしております。
その後、弊社の記事を見て、突起の出ていないアイスナップもいいのかな?と思われ、『アイスナップもナスカンもそれぞれ長所、短所があると思います。違いは何でしょうか。』というご質問を頂きました。
そこで、以下のようにお返事させて頂きました。
「ナスカンについてですが、両者では、それぞれに、どうしても一長一短がございます。
開閉部の突起部分が頻繁にコンコンと地面に当たることがないのであれば、通常タイプのナスカンが良いと思います。
開閉ピン、本体共に強度があるという点が魅力(強味)です。
頻繁に地面に臥せたり体を擦り付けるなどして、開閉部の突起が地面に当たることが多く、当たる度に開閉ピンが動かされるような状況であれば、押し込みタイプのアイスナップナスカンの方が安全です。
ただし、アイスナップナスカンは押し込む開閉部分が、板材を曲げて作られていますので、この部分に強い力が何度も掛かってくると、 板材が曲がったり、壊れてしまったりしてしまいます。
突進していく癖がある場合、タイミングによっては、首輪の金具部分が、アイスナップの曲げた板材部分に掛かった状態で強い力が加わってしまう可能性が十分考えられます。
また、しつけ用で市販されているチェーンカラーの先端についているような小さい丸カンに引っ掛けて固定される場合、アイスナップナスカンの動き方によっては、 小さな丸カンが可動部を少し押し下げて、スルリと外れてしまう可能性があります。(稀な現象なのですが、実際に起きたと思われる報告がありました。)
現在のナスカンの地面との接触状況とワンちゃんの日頃の生活習慣を考えますと、通常タイプのナスカンを2個付けるタイプの方が、安全性の観点からは良いかと思われます。
ご検討の参考となれば幸いです。」
『丁寧なご説明ありがとうございました。おっしゃる通りうちのワンコには通常タイプの方がいいですね。』とのことで、ご提案させて頂いた内容で、係留用チェーンを2本お作りさせて頂くことになりました。
今回お作りさせて頂いたステンレス製係留用チェーンは以下の通りです。
STGMK-3.0SW×1.5m T-M(補助ナスカン付き)¥15,840/本 (10%の消費税込み・送料が別途掛ってまいります。 2024年3月時点での価格です)
係留用チェーン発送後、ご感想とワンちゃんのお写真を頂きました。
『しっかりした係留チェーン届きました。ありがとうございました。
以外に重かったので大丈夫かなと思いましたが、付けてみたら2匹とも今までと変わりない動きをしていたので、大丈夫そうです。』
白柴ちゃんは、4月10日で1歳になる「白寿」(はくじゅ) 通称はくちゃん
赤柴(茶柴)ちゃんは、6月10日で5歳になる「千寿」(せんじゅ) 通称せんちゃんです。
せんちゃんは、このおうちで生まれたワンコで、せんちゃん自身も2度お産した、合計7匹のお母ちゃんなのだそうです。
お散歩は、少し先を歩くワンコの姿が愛しくて、平穏な日常の幸せを感じるひと時なのだそうです。
我が家も、ワンコと一緒にお散歩コースの季節変化を楽しみつつ、時々ワンコに話しかけたりしながら毎日を過ごしていましたので、いまさらながら“平穏な日常の幸せ”を実感しました。
あと1-2週間で桜開花の便りも聞かれてくるかと思います。
順番に登場してくるさまざまな<春>たちを楽しみながら、お散歩してあげて下さいね。
有難うございました。
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