八木経営システム研究所

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八木経営システム研究所

八木経営システム研究所

小さな会社の方々を対象とした“経営参謀・経営コンサルタント”です。
私の持ち味は、長年に亘る企業における種々の業務体験及びその後の大阪商工会議所や中小企業支援センターでの創業支援・経営相談の経験を含むコンサルティング経験です。
貴社と悩みを共有し、貴社と力を合わせて貴社に相応しい問題の解決策を考えさせて下さい。

<当研究所の特徴>
■貴社の経営状況を総合的に診断し、改善の方向を示させて頂きます。
■幅広い専門分野
◆経営改善/経営革新のお手伝い
経営戦略・経営計画の策定、経営品質の改善、組織の活性化、
マーケティング・販売、生産性(モノづくり)向上、品質改善、
ITの活用、管理会計の活用、
◆ISO9001のシステム構築と認証取得支援 
◆社内教育・後継者育成
■お客様の負担にならない廉価なコンサルティング費用
■ワンストップコンサルティング:
私の専門分野以外のことについては、パートナーと連携して対処します。

<諸活動>
・大阪府中小企業支援センター・サブマネージャー(マイドームおおさか7F)
・大阪商工会議所経営相談員(元)
・NPO法人「すばらしい夜明けの会」準備室(医療関係) 事務局
・大阪能率協会マネジメントコンサルタント
・近畿ポリテクカレッジ講師
HP:http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

企業を元気にするための改善のヒント

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先日、滋賀県近江八幡市のホテル・ニューオーミで行われたS社主催によるS社協力会社の親睦会に講師として招かれ、「企業を元気にするための改善のヒント」と題して元気な企業の特徴的なことについてお話させて頂いた。60名もの多くの方に熱心に聴いて頂き感謝の気持ちで一杯である。

講演の主旨は、

1)企業を支えるのは、社員の高い当事者意識とチームワークであり、企業発展の礎は”人と組織”である。

2)元気な企業には、
*社員が皆、それぞれの長所を生かし、知恵を出し合って協力しながら働いている。
*社長が社員を信頼し、社員の自主性を重んじている。
*職場が整理・整頓されていて明るい。

などの共通点が見られる。

S社は毎年、このような親睦会を開催されているというが、関係会社を大切にするというのは、良き日本的経営の特徴でもある。グローバル化の時代であるからこそ、我が国の企業はこのような日本的経営の良さを改めて認識する必要があると感じた。


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歴史の舞台となった大阪の老舗料亭「花外楼」の女将さんのお話

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大阪販売士会主催で、創業180年を超える長寿企業「花外楼」の女将さん、徳光正子さんのお話を聴く機会があった。

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講師の徳光正子氏は、老舗料亭・花外楼の五代目女将である。紺色を基調とした地味な服装で、物静かな話しぶりの中に謙虚さを感じさせる方であった。趣味として絵画や山歩きをするが、特に得意な芸などもなく、唄なども歌えないと大変控え目に自己紹介された。

花外楼は、北浜の現在地に「加賀伊」と称して、初代「伊助」が、1830年代(天保年間)に料理屋を開いたのが始まりであり、今年で創業180年を超える長寿企業である。明治8年、世にいう大阪会議がこの花外楼で開催され、大久保利通、木戸孝允、板垣退助、伊藤博文らが集まり、その協議の結果日本の立憲政体の礎が築かれた。この会議の成功を祝って、木戸孝允より「花外楼」の屋号が贈られたという。創業当時、花外楼があった現在の北浜の界隈は、八軒の船宿などが軒を並べていたことから八軒家浜と呼ばれ、京と大坂を結ぶ30石船の往来で賑わった。坂本龍馬が活躍していた頃である。

立派な家訓もなく、他の船宿と比べてもこれといった特徴のなかった花外楼が現代に至るまで生き残ることが出来たのは、初代・伊助の「誠実さ」に尽きると徳光さんは話された。その例として、幕末、尊王攘夷派の志士が宿泊しているところへ、新撰組の近藤勇が訪ねて来たが、あくまでも大切な顧客として彼を扱い、天井裏に匿った、また何かにつけ金銭的なものを受け取らず潔癖であった。このような積み重ねが世間の信用を得ることに繋がったのではないかと話された。

徳光氏は長寿企業の秘訣として、祖父母や両親から言い伝えられて来たことやご自分の意見も含め、次のようなことを挙げられた。*先ずは親がやってきたことを守る *継続は力なり *企業が永続するには、優れた企業風土をつくることが大切で、経営者がホームラン王になることではない *信用などの形にならないものが大切 *従業員や取引先を大切にする *世話になった人のことを忘れるな *地域社会に貢献する、など。

また、新しい時代の変化に対応するための革新の必要性も説かれた。花外楼でも新しい時代への対応を絶えず考えて来たということで、女性のための茶室、花屋、パン屋、フランス料理、人のつどいのためのギャラリーや落語、オリジナルな結婚式、などを挙げられた。これらは皆で知恵を出し合ってやったという。

最後に、現在、料亭は岐路にある。今後何を残し、何を捨てるかを決めなければならないが、初代伊助の創業の原点に戻って頑張ろうと考えていると話を締め括られた。

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治部電機株式会社・・特殊変圧器のトップメーカー

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大阪市淀川区にオーダーメイド変圧器の受注生産を専門的に行っている会社がある。
治部電機株式会社だ。従業員25名の小さな会社であるが、大阪を中心としてこの業界では存在感のある会社である。

そもそも今回、治部電機さんを訪問させて頂くことになったのは、私がコーディネーターとして参加している異業種交流会に、同社の社長・治部健さんも参加されており、お知り合いになったからである。そして一度、会社訪問させて頂くことになった。当日は、治部さんに急遽所要が生じたため、品質・業務部長の河野裕亮さんに対応頂いた。
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治部さんは、先代の父が1964年に創業した会社を、まだ21歳の若さで1990年に引き継いだ。以降、研究熱心な治部さんは、3SやISO9001を初めとして、会社の役に立つと感じた経営手法を適切に採り入れて、会社の発展を図って来た。その根底にあるのが顧客に対する気持ちの社員全員での共有だ。

事実、同社の社内には、「皆様から、こんな変圧器を欲しかったんだよ!という言葉を頂くことが私たちの喜びです」という思いが共有されている、という雰囲気が溢れている。

Seigyo04 オーダーメイド変圧器の製作実績は3万件を超えた。そして、それらの中から、最近の事例695件を採り上げ、顧客からの要望内容と満足の程度をホームページに掲載している。

最近は売り上げの60%はホームページを通じての受注である。北海道から沖縄まで、広い範囲の顧客を抱えている。今まで取引のない会社からも注文があり、顔を見ないで、実績なくても注文してくれるのは時代の流れだと感じると、河野さんは言っておられた。

然しながら、ホームページはお客さんとのコンタクトの始点であり、それ以降はメール(図面などの添付ファイルを含む)での連絡が主であり、直接顧客と会って打ち合わせることも意識的に行っている。
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同社は「2008年関西IT活用企業100選」優秀企業賞を受賞しているだけあって、ホームページの見栄えや見やすさも、優れたものだ。
この点について河野さんに質問したところ、最初は専門家に作ってもらったが、後のメンテは自社でやってる。トランス作りの苦労話など、手作りで素人っぽい方が、受けが良いのではないかと思っているという返事が返ってきた。

同社では、自社の製品やサービスにおけるニッチ性を強調する目的で、色々な工夫を行っている。変圧器のレンタルサービスも行っているが、これに対してはレンタル専門サイトを、また、試験用変圧器の製作に対しては、テストトランス専門サイトを、メインのホームページとは独立に設置し、運営している。
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さて、このような製品を生み出す同社の生産など、業務の特徴的な点を述べたい。

基本的な業務の仕組みとしては、ISO9001を大いに活用している。これを基本に業務は回っている。3Sもやっており、全員での掃除は、毎日創業前に行っている。

QC活動ともいえる活動としては、チームワークにより全員でやる雰囲気を醸成している。そのため、提案制度を採り入れ、チーム別に分けて競争させ、提案が多かったチームを表彰したり、「ありがとうカード」という、社員同士の挨拶を兼ねたカード発行することにより、職場を明るく、元気にする活動なども行っている。

社員の教育については、OJTが基本であるが、他社の工場見学をしたり、顧客での自社製品の使用状況なども見学したり、技能伝承に対して種々の工夫をしたり、常に社員のレベル向上に役立つ方法を模索している。

このように、社員を大切にし、社員の教育を大切にする姿勢が同社の限りない発展を支えているように思えた。

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現場掲示板

(社員の
 意識共有
 を図っている)

 

 

 

 

 

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現場にある
作業マニュアル

(技能伝承
に役立っている)

中小企業経営者向けの書籍を発行致しました

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中小企業経営者向けの書籍を出版致しました

 

昨年より仲間と進めてきた中小企業経営者向けの書籍が出版されました。

書籍名:「中小企業経営実践の道しるべ」
著者:高付加価値戦略支援センター(SAVS研究会)・・・私も含めた12名による共著
発行所:株式会社パレード 
発売:星雲社
価格:¥1,500
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51cfwyyohwl__ss500__3 本書は、中小企業経営者・幹部の皆様へ次のように訴えています:

あなたの会社の舵取りは大丈夫ですか? 本書はあなたの会社の羅針盤です。

高付加価値経営を目指す中小企業経営者・幹部の皆様へ 

 ・先行き不透明な時代に、行く先を示す「お手本」が見当たりません。
 ・ライバルと同じことをしていたのでは、高付加価値は得られません。
 ・未来を洞察し、柔軟に考え、自社に最適 の方法を選んで実践に移す。

経営豊富な経営コンサルトがひもとく「経営実践の道しるべ」には、経営課題解決のヒント満載、苦難を乗り切る経営の進路が示されています。
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本書は経営戦略、財務、人事、生産、販売、製品開発、品質、環境、等、広範囲の内容をカバーした(総ページ280頁)、中小企業経営に関する書籍としてはユニークなものです。是非ご購入をお薦め致します。ご購入ご希望の方は私にご連絡下さい。また、アマゾンにも掲載されています。

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セミナー「ものづくり企業のマーケティング」開催ご案内

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10月22日、草津商工会議所にてセミナーを行います。

セミナー概要:
中小製造業の多くは、技術力・開発力にはある程度の自信をもっているものの、どのような製品を開発し、どのように販売していくかといったマーケティングや市場開拓の面が弱い傾向にあります。
しかし消費者の価値観が多様化し、商品選択の基準も変化している今日、中小製造業も大いにチャンスがあると言えます。

このチャンスを逃がさないようにするには、大企業とは異なった戦略が必要です。
本講座では、中小製造業が、これだけはやっておきたいマーケティングの進め方、すなわち、顧客ニーズに基づいたニッチ市場の選択、製品のコンセプトづくり、売り方、等について、製造・販売リーダーが心得ておくべきマーケティングの基本を豊富な事例と演習を交えて学んでいただきます。是非ご参加下さい。

       記 
日時 平成21年10月22日(木)9:30~16:30
会場 草津商工会議所 研修室
受講料 会員事業所10,000円
非会員事業所13,000円
定員 30名
講師 中小企業診断士・一級販売士 八木 芳昭 氏

詳細は、草津商工会議所の下記の案内をご覧下さい。

   http://www.kstcci.or.jp/seminar/koza091022.html
  

女性診断士の会「ピザの会」がビジネスプランコンテストを開催

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大阪に「ピザの会」という、大阪を中心として活動している女性だけの中小企業診断士の会がある。この会の代表者は、北口祐規子さん。私の中小企業診断士仲間である。

3aefb568s_3 ピザの会は、働く女性・起業家を応援することを主な目的として、女性の診断士の視点で企業経営の相談や創業や新事業を支援しているユニークな会だ。今まで、数多くの女性起業家を世の中に送り出すこと、などにより社会に貢献している。その活動は広く認められ、読売新聞を始めとして多くのメディアでも紹介されている。

さて、ピザの会では、2005年から毎年1回、ビジネスコンテストを開催しており、創業や新規事業のプランの応募を募っているが、今年も募集中である。

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同会による今回の案内状を見ると、コンテストのコンセプトは、「おんなが選ぶ、みんなが選ぶ」、「審査員は全員女性の中小企業診断士、応募者自身が審査員としても参加!」とあり、起業を目指す人、新たな事業を志す人に、男女は問わず、応募を呼びかけている。

そして女性コンサルタントの視点で評価し、優秀プランには、賞金と一年間の事業化相談・支援を行うとしている。応募資格は、関西在住、もしくは関西での起業や新事業への進出を目指す個人・法人で、応募期間は8月1日~9月20日である。

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このような女性を主体としたビジネスプランコンテストは少ないように思えるので、新しく事業を始めたいと思っている方は、是非一度、参加してみてはとお薦めする。毎年、開催されるので今年は無理でも来年は、という方も是非、一度見ておかれるのもよいだろう。

応募に関する詳しい内容については、次の案内文をご覧下さい。 案内文

ピザの会については、ここをクリック 

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高松丸亀町商店街の視察会:地域再生の一例を学ぶ

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先日、東大阪商工会議所主催の高松丸亀町商店街 視察会に参加した。
東大阪市民会館前を午前8時に貸切バスで出発。総勢30人。好天に恵まれ有意義な一日であった。

高松市は人口42万人の都市で、都心には2つのデパートと約800の専門店で構成された8つの商店街があり、この丸亀町商店街は位置的に、その中心にある高松のメインストリートである。

この丸亀町商店街は、高松城築城とともに開発された古い商店街であり、400年の歴史を持つ。後年、丸亀城の廃城に際し丸亀の商人がこの地に移りこみ、これに伴い町名が丸亀町と改名されたという。
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そもそも丸亀町商店街の再開発の検討が始まったのは、昭和58年、鹿庭前理事長の発案により「100年後を目指した街づくり」の必要性が叫ばれた時からだという。しかし当時の丸亀町は通行量が休日3.5万人、平日2万人と、まだまだ全盛期とも言える時代であった。なぜこのようなまだ繁栄していた時期に将来の危機を感じたのか?それには青年会を中心にまとめられた次のような答申が影響を与えたという。

①物販に特化し過ぎた丸亀町が今後、100年間、市民の支持を受け続けることは困難である。②物販以外の機能も充実する必要がある。、例えば市民広場、公園、イベントホール、駐車場、休憩施設、公衆トイレ、レストラン等の飲食機能、生鮮市場または食品スーパー、ホームセンター等の生活雑貨店、マンション等の居住施設、交通の利便さ、等の生活空間を設ける必要がある。③モノを買うだけの街から時間消費型の街に作り替えることが必要である。

これらを実現することにより、将来、郊外の巨大SC(ショッピングセンター)などに対して十分競争力を持てるという結論に達し、この答申に基づき昭和59年から街づくり事業を開始した。開始にあたり全国の商店街の失敗例を勉強したという。

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高松丸亀商店街は延長約470m。これをA~G街区に区分し、全体の方針と各街区ごとの街づくりの方針を合意して整備を進めることにし、平成18年、ようやくA街区が竣工したばかりだ。

同商店街再開発の特徴と言えるのは、所有権と使用権の分離だ。地権者の全員による定期借地契約によって所有者の権利を保全するが、適正なゾーニングとテナントミックス(業種構成改善)を行うので、その使用に関しては、地権者であっても現状位置にこだわらず、テナントとしてゾーニングに従ってもらうということだ。これにより商店街の最も大きな障害(ゾーニングとテナントミックス)を取り除くことができたという。

この原則を貫徹するため、更に出店者による共同出資会社設立、第3セクターである街づくり会社による運営受託などの手法を導入している。第3セクターの設立に際しては、他での第3セクター方式の失敗を鑑み、行政の出資は極く僅かで行政からの口出しを封じているのが特徴だ。あくまで民間主導だ。

ところで昭和63年の本四架橋・児島坂出ルート開通を契機として、長い間、社会経済的に無風状態であった四国における流通は、一変した。物流体制を整えた大手流通チェーンによる郊外大型店立地が加速し、当商店街もダメージを受けたが、先行した再開発事業のお蔭で何とか苦境を切り抜けたという。

高松丸亀商店街振興組合の古川理事長が述べられたことは印象的で、これは他の地域にも当てはまることでもあるので次に記しておきたい:

大型SCは強力である。このまま何もせずに街を放置すれば、日本の中都市は、大型SCに地域を荒らされて必ず死んでしまう。それには商店街の皆が、お客様のニーズを捉えて、全てを大型SCの所為にせず、反省もして、自ら立ち上がらなければならない。そして、全ての面で自給自足できる地域づくりを目指し、そこに生まれ暮らしたことを幸せであり、誇りであると感じながら一生を終えることのできるような地域にしたい!

by 八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/


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高松丸亀町
商店街
A街区

平日であるが
人通りはかなり
あった

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古川理事長
の説明を聴く

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪・鶴橋の活性化/鶴橋からの情報発信

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大阪・鶴橋と言えば、キムチや焼き肉で有名だ。。
この街で、鶴橋の活性化のために頑張っておられる方がいる。「まるひ食品」という食品の卸売業を営んでおられる石本俊治さんだ。私が大阪商工会議所の経営相談員をしていた時、訪れたのが契機となって、今でも、鶴橋近辺に来た時は時々立ち寄らせてもらっている。

石本さんの店は、昔は加工工場もあったが、現在は、寿司屋、仕出屋、割烹向けの仕入専門である。しかし、一般客用の商品も扱っている。店には全国から仕入れた食材が陳列されているが、その中には、岩塩とか湯布院のジャムとかの珍しい商品もある。

同氏は仕事の傍ら、鶴橋の活性化のために活動されており、現在、鶴橋市場・商店街の再開発のための再開発協議会の理事などをされている。鶴橋の将来のためにご自分の時間を割いて活動されている元気なお姿を見て私は元気を頂いている。

また、ご自分でパソコンとかネットの勉強をされており、その知識は玄人肌だ。私など時々、お会いする毎に最近のネット関係の動向について教えてもらったりしている。
そのような石本さんであるから、鶴橋からの情報発信については以前から注力されており、最近では、今年に入って「鶴橋・スーク」というブログを立ち上げられた。スークとはアラビア語で市場の意味である。

その中に、興味を惹く二つの記事があったのでご紹介する。いずれも石本さんのブログからの引用である。

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ひとつは、大阪芸大が卒業制作ロケに鶴橋にやってきた記事。
完成したら、日本だけでなく、海外のコンクールにも応募するという。

詳細はここをクリック

 

 

 

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大西市議を中心とした日米友好議員連盟の市議、等総勢20名が、「大阪らしさの生の姿を見る」という目的で鶴橋を訪れたとのこと。この時、石本さんが案内役を引き受けられた。

詳細はここをクリック

 

 

 

 

仁張工作所:多様な顧客ニーズに応える箱物板金加工

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先日、東大阪市にある㈱仁張工作所を訪問させて頂いた。訪問の目的は以前から同社の優れた経営スタイルが多くのメディアで紹介されているのを見て、一度、現地にお伺いし、直接お話を聞かせて頂こうと思ったからである。因みに同社は、中小企業白書に“優良企業事例企業”として紹介されたり、東大阪商工会議所「優良企業表彰」受賞など、数々の栄誉に輝いている。また、2008年には経済産業省「知的資産経営の開示ガイドライン」に基づく“知的資産経営報告書”を発行している。

同社の誕生は、1964年10月1日、折りしも東海道新幹線が開通した日である。金庫製作メーカーに勤めておられた先代社長(現会長)が独立して創業。1974年に法人化。その後現社長の仁張正之さんが引継ぎ、組織つくりに着手。以後、改善提案制度の導入やマーケットイン志向の経営スタイルなどを採用し、経営改革を図って来られた。

大量生産ラインを抱える大手メーカーでは採算が合わず、小さな町工場では技術的に難しい別注スチール家具のニッチ市場で、こだわりのモノづくりを通して培った技術力とコスト対応力を発揮し、日夜、新たな進化に挑み続けてきた。そして、顧客の多様なニーズに応えて、郵便局の仕訳棚、消防署の防火ロッカーなど、特色ある製品を手がけ、最近では、自社オリジナル製品である貴重品ロッカー、スポーツロッカー、スチール家具等を開発し、インターネットを通じて販売されている。

同社は事業領域として、あくまでも板金加工主体に事業を行っていく方針で、受注生産以外の自社製品の販売にも注力している。自社製品は顧客から特注で開発した製品の中から一般にもニーズがあると思われるものを選び、自社ブランドとして進化させ、自社ホームページ上で紹介し、販売している。SEO対策を重視していることもあり、ホームページのアクセスは千件/日を超え、ホームページを通じた受注は現在15%にも上る。

同社がこのように多様な顧客ニーズに応えられる背景には、優れた生産体制とそれを支える品質管理の裏づけがある。生産面について言えば、提案、設計、切断、プレス、組立、塗装、仕上げ、完成までを多品種変量体制の下、一貫体制で行っている。また、同社は完成品を提供できるメーカーである。
これは東大阪の企業間ネットワークに支えられている。

例えば、博物館などでよく見かける展示ケースの場合(下記の写真)、同社が保有しないフローガラスや機密性を維持するためのゴムパッキン、蛍光灯、など、他社による供給と協力に支えられている。

品質管理面では、2001年より、小集団活動をスタートさせ、改善提案制度の導入、QC7つ道具の駆使などにより、QC活動を活発に行って来た。改善提案は年間1000件にも上る。これらの効果は金額に換算し評価している。

同社は、その他、環境対策にも注力。エコアクション21を取得、毎年、環境活動レポートを作成している。また、65歳までの継続雇用を促進、これにより古参社員から若手社員への職人的技能の伝承にも役立てている。

by 八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

 

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  同社の製品
「展示ケース」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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社長の
仁張さん 

 

 

 

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QC活動の

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