安藤デザイン事務所

「石をやく 土をやく」 樂雅臣・樂直入作品展


 初代長次郎を祖とする樂家、茶碗という究極の造形に対して、石から、土からそれぞれのアプローチを行っている樂直入、樂雅臣2人の展覧会を観ました。
 樂直入(十五代吉左衞門)の「White rock」「Black rock」は「樂茶碗」だと思える気品のある美しさと新鮮さをあわせ持っています。さすがです。
 次男の樂雅臣は石の彫刻家でありながら、石で樂家らしい茶碗を作り、それを焼成することで、石とも陶器とも、どちらにも見える器を展示。でも樂家の流れがなければ生まれない器に違いないと感じました。

樂家から解き放たれた2人が、好きに作った作品。
まさに「伝統と革新」を感じる展覧会でした。


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ドラマ「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」


NHKオンデマンドで、ドラマ「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」を観ました。

70年代初頭、日本の音楽シーンに「アイドル」が登場。
続々と登場する「アイドル」に日本中が大熱狂。
知られざる秘話も交え、熱い時代をドラマ化!
作詞家・阿久悠は、森昌子や桜田淳子などのアイドルを次々と世に送り出していた。そんな阿久は、音楽プロデューサーにしてアイドルの仕掛け人ともいわれる酒井政利が手がける山口百恵を強く意識する。そして、まったく新しいアイドルを模索すべく作曲家・都倉俊一とのタッグで、ピンク・レディーをデビューさせることに。日本音楽界は空前の黄金時代へと突入する——。

現代でも若者たちを熱狂させるアイドル。
その礎を築いた人々の熱い思いを、実話をベースにしたフィクションとしてドラマ化。
〈昭和歌謡の名曲〉と〈懐かしの映像〉、さらに初めて明かされる〈マル秘エピソード〉でつづる。
特に「ピンク・レディー」のネーミングは都倉俊一がバーで出されたカクテルの名前がきっかけだったとは。
阿久悠役の宇野祥平もはまり役!
往年のアイドルファンにもご満足いただける極上のエンターテインメントです。


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「運転者」喜多川 泰 (著)


なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ−。思わず独り言を言った、そのときだ。ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに気づき…。
乗客の「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシー?の物語。

運はいいか悪いで表現するものじゃないんですよ。
使う・貯めるで表現するものなんです。
先に貯めるがあって、ある程度貯まったら使うができる。
運は後払いです。何もしていないのにいいことが起こったりしないんです。
周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。
―――本文より
自分の身の回りの悪い出来事を悲観視するのではなく、むしろ積極視することの重要性を問われる内容でした!表紙のデザインがなんとなく内容にマッチしていますね。

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「PERFECT DAYS」


公衆トイレ清掃の仕事をしている主人公平山(役所広司)の日々を追った、ヴィム・ヴェンダース監督の日本映画。
繰り返される日々のルーティンを追った映画。近所のおばさんのホウキの音で目覚め、ドアを開けて空を見上げ、缶コーヒーを飲む。
日々の日常が淡々と描かれます。セリフは少ないけど、音楽とカメラの構図だけで飽きさせません。
見終わって「ちゃんと本を読んでお酒も少し(?)飲んでそして自然を愛そう。」
そんな真面目な生活がとても素敵に思えます。
コロナ禍以来、数年行けてなかった映画館。
久々の映画鑑賞が「PERFECT DAYS」で良かったです。
それにしても役所広司の言葉少ない演技は神がかってます。
PERFECT DAYS 公式サイトへ


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SDGsとデザイン


京都伝統工芸大学校のオンライン講座は「SDGsとデザイン」でした。
特にSDGsの開発目標とBOPデザインについて重点的にお話しました。
BOPとは"Base of the Economic Pyramid"の略で、収入が一定水準以下の人々を指します。
その水準は「世帯年収3000ドル以下」という指標が用いられ、その数はおよそ40億人と言われています。
デザインの解決手法がBOP層の人たちにどのように役立つのかを多くの事例を通して紹介しました。






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ユニバーサルデザインについて


京都伝統工芸大学校のオンライン講座で「ユニバーサルデザイン(UD)」についてお話ししました。
UDの7原則とその事例に加え、インクルーシブデザイン、カラーUDについても紹介しました。ID事例の中には、かつて私が手掛けた、クローゼットドアやスチールロッカーの取手などや大阪地下鉄の移動円滑化に伴うサイン計画のプレジェクトの内容なども紹介したのですが、その当時の記憶が蘇って懐かしさに浸ってしまいました。


クローゼットドア


スチールロッカーの取手


地下鉄移動円滑化のサイン計画

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デジタル屋外広告「WAVE」


韓国・ソウルの複合施設に登場したデジタル屋外広告が話題を呼んでいます。
「WAVE」は、高さ約20メートル、幅約81メートルという世界最大級のLEDスクリーンに、リアルな波を映し出したデジタルアート。
錯視がもたらす効果によって、実際に巨大な水槽の中で波が渦巻いているように見えます。
しかし韓国企業はデジタル表現のフットワークが軽いですね。
日本だったら津波のトラウマとか騒ぐかも。
実際の動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=WEyRV6biiwg&t=15s


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工芸+デザイン


京都伝統工芸大学校のオンライン講座で「工芸+デザイン」というテーマでお話ししました。
京都美術工芸大学の工芸の学生とデザインの学生が共同で取り組んだプロジェクトで、かつて高島屋で展示販売した「こどものおわんプロジェクト」やMURMUR COFFEEさんとのコラボの四季のコーヒーカップなど、工芸の伝統で培われた「用+美」の考えに、デザインの革新性が融合するときどのような可能性が生まれるのかを紹介しました。
今となっては思い出深いプロジェクトとなっています。





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デザインコンペティション2023ビエンナーレ応募作品展


JIPAK 第5回 デザインコンペティション2023ビエンナーレの入賞作品が決定。
入賞作12点の内5作品を京都美術工芸大学の学生が取りました。
テーマは『“with Bicycle” ―自転車のある空間-』。
都市空間に乱雑に置かれた自転車の様相は、決して美しいとは言い難い。自転車が映える魅力ある空間とは?
という問いかけに、学生らしい様々な提案がなされていました。
そして、昨年教えていた杉本くんが佳作に。彼の成長を目の当たりにしました。
応募作品展は京都美術工芸大学鴨川七条ギャラリーで開催。
https://kipa.or.jp/events/3112.html







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パリで活躍する気鋭の画家「小川貴一郎」


知人でパリで活躍する気鋭の画家、小川貴一郎さんの活動がNHKのドキュメンタリー番組「ザ・ヒューマン」で放送されました。
20年あまり住宅業界の営業職をしていた彼が突然画家を志し渡仏した動機や、制作に対する真摯な姿勢がすごいです。
セーヌ川に浮かぶ約百年前に建造され、ル・コルビュジエが改築し、戦争難民の避難所として使われてきた船。その歴史の重さや当時の人々の思いと向き合った彼の新たな作品づくりが感動モノでした。すごく元気をもらえましたよ。
NHK「ザ・ヒューマン」サイト






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