表彰式

21日(金)「大阪ものづくり優良企業賞2010」の受賞企業と、「大阪府商工関係者表彰」の受賞者の表彰式に出席した。 TS3P0077企業表彰は、審査員のひとりとして毎年列席しているが、今年は、商工関係者表彰で、自分自身が団体役員の部で受賞させていただくことになった。振り返れば中小企業診断士の登録をしてから20年、そのうちのべ12年間も大阪支部の理事として過ごしてきたことになる。

最初は、診断士になって5年目、実習指導でお世話になった方から、「女性の理事が必要だ」と請われ「ならば」と引き受けた。父親ほど年齢の離れたベテラン 理事の方々に交じっていろいろ勉強・体験をさせていただいた。8年間続けて退任した。後輩の女性に理事を引き継いで、自分は卒業したつもりだった。(あえ て客観視すると、女性理事の役割にグラス・シーリングが存在することを直感していた。)しかし、4年後、幹部役員が変わって、再び理事に就くことになっ た。いわゆる出戻りだ。今度は、自分が執行部の一員として、他の役員の方々と新たな組織のあり方を考え、活性化の方策を練る立場になった。(シーリングに ひとつの風穴が開いたかも知れない。)

いただいた賞状には、「多年役員として業界の振興と本府産業の発展に尽力され・・・」と記述されている。これを見ると、むしろ、「これからもっとこの言葉に恥じないよう、頑張ってくださいよ」と言われているような気がする。責任を痛感し、心を引き締める一日となった。


TS3P0079一方、ものづくり企業表彰では、新たに65社が表彰された。(http://www.pref.osaka.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=5165)
最優秀賞が3社も出たのだが、審査員泣かせの優秀な企業が多かった故だ。表彰の基準としては、「ものづくり技術」「Q(品質)C(コスト)D(納期)」だけでなく、財務体質の健全性や、人材育成、地域貢献、環境対応など、幅広い分野で「優良」であることが求められる。

産業界の縁の下の力持ち的な業界が、実は結構不況に強かったり、応募の目的が、いい人材の確保のためだったり(参考:ものづくり中小企業の悩み(http://kits.livedoor.biz/archives/51755648.html))、審査員として、経営者のヒアリングやプレゼンを通じて、勉強させていだくことも多く、いつも楽しみにしている賞である。

恐らく、近日中には各社の自社サイトでも受賞の新着記事が次々掲載されることだろう。表彰に恥じないよう、今後も一層躍進されることを祈りたい。

賞状を持ち帰ったあとは、いつもどおりの業務が待っていたが、一日をいつもより少しだけ晴れがましい気持ちで過ごすことができた。いただいたこの気持ちを大切に、これからも精進したい。