熱処理:疲れ強さ及び耐へたり性に及ぼす影響

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熱処理:疲れ強さ及び耐へたり性に及ぼす影響
有害な残留応力の除去という観点からは、低温焼なまし温度は高温であること望ましいのですが、あまり高温の処理を行うと材料の強度が低下して、疲れ強さ及び耐へたり性は劣化してしまうので注意が必要です。低温焼なまし時間は、残留応力の除去が飽和する20~60分ぐらいを目安にする。この時間はばねの質量に左右され、小さなばねではこれより短時間でも良い場合もあります、高温短時間の処理は、バラツキを生みやすくを避けるようにすべきです。

ピアノ線の低温焼きなましと疲れ強さの関係
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SWOSC-VとSWP-Vの低温焼きなまし温度とヘタリの関係
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