バネ材料の物性に関する用語について

バネ材料

比重

同じ体積の圧力1気圧での4℃の水に対するその物質の質量の比で、
単位のない無名数で表します、主にばねの質量計算等に必要となります。

比熱

比熱とは1kgの物質の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量のことで
単位は(J/kg・℃)で表されます。

比熱が大きいということは、温度上昇に必要な熱量が大きいということになり、
比熱が大きい物質ほど温まりにくく冷めにくいということになります。

比熱は熱処理炉の設計等には欠かせないデーターになります。

熱膨張係数

すべての物体は、熱を加えられると長さや体積が変化する、これを熱膨張といいます。

温度が1℃上昇した時、変化後の量を元の量で割った値を熱膨張係数といい、
長さ変化についての熱膨張を線膨張係数、
体積変化については体積膨張係数と言います。

 

電気抵抗

電気抵抗とは、直流の電気の通りにくさを表す数値で、単位はΩ(オーム)を用いる。
2点間の電圧が6Vのとき、2Ωの電気抵抗であれば、3Aの電流が流れる。(電流=電圧/電気抵抗)
 
電気抵抗とは、直流の電気の通りにくさを表す数値で、単位はΩ(オーム)を用いる。
2点間の電圧が6Vのとき、2Ωの電気抵抗であれば、3Aの電流が流れる。

(電流=電圧/電気抵抗)

導電率

導電率とは、電圧が掛かった時の電流の流れやすさをいい、電気抵抗とは逆数になります。
現在、銅・銅合金において、体積抵抗率1.724μΩmの焼鈍軟銅を国際標準(IACS)としてこれを導電率100%IACSとし、
の導電率をこの標準に対する比率で表しています。

導電率が良い材料として燐青銅ニッケル皮膜材の取り扱いが弊社ではあります。

透磁率

物質の磁気的性質(磁性)を表す尺度で、
透磁率とは材料の磁束の通りやすさ(磁化のしやすさ)を示します。

物質を磁気の作用する空間(磁界)中に置くと、
多少関わらず磁気を帯びて磁石と同じような性質を現します。
磁界の強さをさらに強めると物質中の磁束密度(磁石としての強さを表す)も比例して大きくなる。
この時の変化率を透磁率といいます。 
透磁率が高いと同じ磁界の中でも磁束密度は大きく、
すなわち物質中を通る磁束が増えて磁石としての強さが増します。(磁石に着きやすくなる)

この変化率を示す透磁率より物質の透磁率と真空の透磁率との比である比透磁率が用いられます。

銅やアルミニウムあるいは木材のように「磁性がない」「非磁性である」と表現される物質の透磁率は「1」に近い値で、
鉄のように磁石に良く付く物質は強磁性体といって、透磁率は大きな値を示す。
比透磁率は比重と同様に単位を持たないです。

弊社では燐青銅材超非磁性ステンレス材の取り扱いがございます。