染め型紙

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 染め型紙の写真


大学に行く前に、伝産協働バンクでお世話になっている方のところで、友禅の着物の染め型の販売会があるので行って来ました.
これは和紙に柿渋を染めた渋紙というものを小刀で彫って切り絵状に穴を開けたもので、友禅染ではこれを使って糊をおいて防染し、何重にも染めていきます.
今回販売していたのは実際に使用済みのもので、色々と注意書きがしてあったり、補修の後が見られるものでした.

和紙のデザインに活かそうと見に行きましたが、伝統的に伝わる柄を職人が色々と手を加えることで生き残った柄は、現代の目で見てもどれも素晴らしいものばかりでした.
我々はモダンデザインとして伝統的な装飾を排除したスタイリングをしていますが、その歴史は底が浅く江戸時代から続く図柄のリファインにはかなわない様な気がしました.

それにしても、この図柄を全て手で彫っているのには解っていても驚きます.