治部電機株式会社

 　医用電気機器は、人体への安全を考慮して漏れ電流を制約されています。
同様に高精度検査装置などでも性能向上を目的として電源トランスが採用されています。
 

電気機器を扱うときに最も影響を受けやすい諸元の一つが電源である。電源部分の絶縁及び接地（アース）を正しくとると機器本来の性能や機能により高い効果が現れます。
具体的には、正しい電源を用意すること、そして正しく接地することが挙げられます。
では、正しい電源について考察してみよう。
正しい電源とは、用いる機器の仕様に合わせた電気仕様をいいます。
例えば、電圧、通常最もよく使われている電源はＡＣ１００Ｖコンセント（電灯）電源ですが、施設や環境によってはＡＣ２００Ｖしかない場合もあります。さらに、用いる機器が海外製の場合２０８Ｖ仕様というのもよくあることです。
こんな時には、電源トランスを用意して、昇圧して尚且つ絶縁し正しく接地することで漏れ電流を逃がすことが出来ます。

電源変圧器は、巻線の１次側と２次側を絶縁分離し電気的に離すことと漏れ電流を抑制する働きがあります。
これは変圧器本体の接地が基本となります。
トランスの種類により混触防止板をコイル内部に付属させておいて雷や高調波の影響を低減させることも可能です。


そもそも、漏洩電流はどこから来るのだろうか
漏洩電流は、静電容量C分すなわち、配電系統や送電系統などの線路間に滞在するコンデンサ成分が影響するものと考えられています。
小さく観察すると、電源から電気機器の配線間に起こるコンデンサ成分が、電位差をもたらし電流が流れるということ
もう少し解説すると、変圧器のコイル内部にも導電部と絶縁部が相関しているためコンデンサ成分が発生する。
このC分を除去するのにリアクトルや変圧器が使われて、適正な電気回路を構築することや絶縁および接地を正しくとることが求められているのです。

製品仕様

事例番号1095  （File№02-3609)　　

単相電源変圧器　（単相電源変圧器）　　　　　

　５．２ｋＶＡ　　

５０／６０Ｈｚ

　一次電圧：２００Ｖ　２６Ａ　端子サイズＭ５

　二次電圧：２０８Ｖ　２５Ａ　端子サイズＭ５　

乾式自冷式　本体接地端子付き

定格時間：連続

裸状　

ＪＥＣ－２２００

耐熱クラス（絶縁種別）Ｂ種　

質量約５５ｋｇ

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