【警報に逃げるな】

 
 
 
プラスチック製のパイプを押出成形している工場の話です。
 
「外径センサーを導入しました」
 
それまでは材料のロット毎にノギスで外径を測定して
「管理図」を書いていたのですが、
ノギスをやめて、非接触の外径測定装置を入れたのです。
 
 
○ ノギスの測定が不要になった
○ 作業者が、外径管理にハラハラ気遣うことが無くなった
○ 連続的に外径が測れるので、品質が向上した
 
という効果が出たというのですが、外径が規格を外れたら、
警報ランプが点灯するようになっています。
 
作業者は警報が作動したら、外径を修正すればいいとの
ことです。
 
 
でも、どこを修正するのですか?
 
外径の決定要因は何ですか?
 
その辺がはっきりつかめていない。
 
 
外径を決めるのは、
 
・ 押出機モーターの回転数
・ 押出機温度
・ パイプの引き取り速度
・ 材料の品質ばらつき
 
ほかにもあるかもしれません。
 
金型のメンテナンスの状態でも外径に影響を与えるでしょう。
 
 
「規格が外れたら直す」
 
というのでなく、
 
「規格内に収めるために、どことどこをいくつに設定する」
 
条件を標準化することをしないで、警報に頼るクセからは、早く
脱却しなければなりません。
 
「特性要因図」をじっくり作っていけば、明らかになるでしょう。
 
 
対症療法でなしに、原因を見つけて、原因をツブス。
 
この習慣を続けたら、技術力はぐんぐん伸びていきます。
 
 
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