ツイッターで客を呼ぶ秘訣

今日のマーケティングブログは、ツイッターを使った飲食店の販促について。
なるほど、少し考えれば、ツイッターのつぶやき方次第で集客効果が変わってきそうです。

営業時間中に従業員1人が1回程度

ツイッターでつぶやくと、集客に効果がある。と、サントリーのツイッター販促講座で教えられた内容を元に、ツイッター作戦を始めたお店もあるようだ。サントリーのツイッター販促講座とは「飲食店ソーシャルメディア活用支援プロジェクト」の第一弾だ(http://www.suntory.co.jp/news/2012/11303.html)。

いまどきツイッターか、といった印象もないではない。今ならフェイスブックじゃないのかと思ったりもする。が、ツイッターも使いようということなのだろう。もちろんツイッターでのつぶやきは、そのままフェイスブックにも反映されるのだ。入り口がツイッターだったとしても、何も問題はないのかもしれない。




サントリーの講座で気になるのは、集客セミナーの内容だ。「ツイッターに使う写真の撮り方のほか、曜日別、ランチ・ディナー別の効果的なつぶやき方法などの実践例が次々と紹介された(日経MJ新聞2012年4月20日付7面)」とある。これはぜひとも聞いてみたいところだが、講習会は既に終わっている。しかも募集対象が東京近郊の飲食店30店とあれば、はなから対象外である。

そこで考えてみよう。

まず写真の撮り方については、ツイッターだからという条件設定はほとんど関係ないのではないか。ツイッターからは写真系のどこかのサービスサイトに飛ぶことになるのだろうし、フェイスブックでも写真ページに移動するだけだ。であるなら、料理写真の基本として、いかにシズル感を出すかとか、カメラ位置をできるだけ低くして寄ってみるといったことではないだろうか。

次のつぶやきについて。曜日別というのは、その店の立地、商圏、商圏内の顧客構成によって変わってくると思う。例えばビジネスパーソンを相手にするなら、月曜日、水曜日、金曜日ぐらいの使い分けは何となくわかる。「週初めがんばっていきましょう「とか「週の中日ですね、気合入れなおしていきましょう」とか「今日頑張ったら明日は楽しいお休みですね」といったところがオーソドックな内容だろう。

そこから先は店のSTPによってアレンジすることになるだろう。木曜日あたりのランチなら「そろそろ今週の疲れが溜まってくる頃です。お昼はビタミンたっぷりの野菜をたくさん食べて、疲労回復!」とか。

いずれにしても従業員1人が1回程度つぶやくのが、意外なポイントのように思える。つまり、各自が、自分なりにメッセージを伝える顧客像を思い描いてつぶやくことが重要なのではないだろうか。店長が一人でつぶやいていては、多種多様な顧客に対する語りかけは難しいはずだ。

だから店員を使う。私がもし店長なら「君が来てほしいと思うお客さんに対して、ささやきかけるようにつぶやいてくれ」と指示を出す。そしてもし私が店長で、ほかにつぶやけそうなスタッフがいない場合は、得意の多重人格作戦を展開する。

なんといっても、以前はコピーライターだったのだ(今でも、別に廃業したわけじゃありませんので、コピーのお仕事がある場合は、どうぞ、お気軽にお申し付けください)。多重人格はお手のものである。いわゆるF1層向けにファッションアイテムのコピーを、唸りながら書いていたこともある。

販促用ツイッターは、来てほしい客をさまざまに思い浮かべながら、その相手に語りかけることがコツじゃないんだろうか。フォロワーがわかっているのだから、フォロワーをグルーピングして、グループごとに刺さるメッセージを考えるとか。違うかな。



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