【ISO9001には儲かるヒントがいっぱい】

 
お客の要求事項を聞いて、「はい、どうぞ」と商品を差し出すことだけを
していたのでは、十分なお客満足を得ることはできませんし、お客との
信頼関係を深めることもまずムリなことです。
 
お客は商品を欲しいのではなくて、商品の「機能」を求めているのです。
 
ホームセンターに木工用ドリルを買いに来るお客は、ドリルではなくて
「穴」を求めているのです。
 
 
薬局にエチルアルコールを買いに行った時、
 
店員 「何にお使いになられるのですか?」
 
西谷 「え? アルコール買うのに、使用目的がいるの?」
 
目的は、壁に付着した粘着糊を拭き取ることだったのですが、
店員は、目的により適切な商品を勧めようとしていたのでしょう。
 
 
ISO9001要求事項7.2.1「製品に関連する要求事項の明確化」
があります。
 
そのb)項に、「顧客が明示してはいないが、指定された用途又は意図された
用途が既知である場合、それらの用途に応じた要求事項」を明確にしなければ
ならない。
 
と規定されています。
 
お客が購買する「真の目的」を把握して、お客の気付いていない機能を
達成できる商品、商品の組合せを提案することによって、お客満足度が
高まり、信頼関係が深まり、買い手売り手双方がWinWinを実現する
ことになるのです。