【見えない問題を見る】

 
製造課長の例
 
[ケース1]
「冷却水のパイプから水が漏れている」
「3号機のモーターが変な音を出している」
「だから直ぐに直せ」
と部下に指示を出すことに明け暮れている。
 
「目で見えるもの」「耳で聞こえるもの」
その範囲の問題(トラブル)しか気付かない
ケースです。
 そうかと思えば、
「作業者はよく体を動かしている。作業着が
汚れて真っ黒になっている。本当によく仕事
をしている」
と、忙しそうに動き回っていれば
「サボらないで仕事をしている」
と安心するケース。
 
[ケース2]
「検査済みの製品を梱包場まで運ぶのに、
作業者が何度も往復している」
「移動回数を減らせないのか」
「移動時間のロスを減らせないのか」
 
体を忙しく動かしていれば、
「あいつはよく仕事をしている」
と評価する課長がいますが、
この課長は、少なくとも「ムダな動き」を理解
しておられる。
 
[ケース3]
「運搬作業を減らすために、検査場と梱包場を
くっつけられないか」
 
これは「プロセスの結合(コンビネーション)」に
よる改善着想です。
 
 
常に「効率」を考え、「最適化」の方策を練る。
これは「考え方の習慣」というよりも、
「最適化」に関する基本的な知識を持っているか
どうかの問題です。
 
基本知識があれば、最適化を阻害する様々の
ロスを見つけることができる。
 
勉強不足の管理職は、現実のトラブルしか
見えないし、感じないのです。
 
 
 
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