【パトライトを外す】

 ある工場を訪問して驚きました。

ありとあらゆる機械にいくつものパトライトが取り付け
られています。

「パトライトを付けるのに、半年以上かかりました。
機械が異常停止しても気付かないことが多かったの
ですが、これで作業者が異常が起こっていないか、
ハラハラすることがなくなりました」

と、工場長の話。

作業者のハラハラは無くなったかも知れないが、果た
してこの処置は正しいのでしょうか?

「異常の早期発見」は大事なことですが、それより
「異常を出さないようにする」ことのほうがもっと大事でしょう。

警報に頼りすぎると、発生源対策が疎かになってしまいます。

検査の自動化も同様です。

検査は不良品を見つけることではなしに、適合性を確認する
ためのものです。

「不良品は、はねればいい」

というのではなく、

「不良品を出さないようにする」

ことが大事なのです。

「そんなことは当たり前。分かっている」

と言ってる人が、発生源対策に全く無頓着、というのはよくある話です。

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