封筒が出来るまで〜ハグルマ封筒さんの工場見学〜

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いつもお世話になっているハグルマ封筒株式会社さんへ、工場見学へ行って来ました。 ハグルマ封筒さんは、1918年創業の封筒を主力とする紙製品メーカーです。
以前には何ヶ所かにあった工場や事務所などをここ一ヶ所に統合して、稼働し出したのはまだ今夏からで、ピカピカの新社屋でした。

私の名刺や弊社の封筒を作っていただいている関係もあり、前々から一度工場を見学させていただきたかった会社さんです。

現在、正式に「工場見学会」は行われていないということで、お世話になっている企画室の担当者に無理をお願いしていました。

今回は、デザイナー、マテリアル、ファクトリー系の「扇町マテリアル会議」のメンバー7名でお邪魔しましたが、想像以上の大きな工場にビックリ!

まず玄関を入って驚くのは、写真にあるエントランスホールです。
壁一面に、カラフルな「封筒」が並んでおり、「3-3-2」桁の番号が書いてあります。
これらは全部、こちらの社員さん全員の生年月日だそうで、「3-3-2」桁の番号ははハグルマ封筒さんの商品番号のフォーマットです。

これは、お客様を「社員全員でお出迎えする」という、何とも心憎い演出ですね。
これを考えたのは、杉浦社長と今回の窓口になっていただいている企画室の女性です。
社員さんには、「生年月日を使わせて欲しい」と承諾を得ていたそうですが、まさかこんな風になるとは、皆さんには知らせていなかったそうです。

本当に、素晴らしい「エントランス」ですね!



ハグルマ封筒株式会社


工場内は綺麗に整理整頓され広々とした空間で、若い人からベテランの職人さんまで賢明に働かれていました。

使われている機械は、かなり年季の入ったものが多く、大事に使われているのだなという印象でした。
工場長にお聞きすると、製袋マシンは基本構造が昔と殆ど一緒なので、長い間使われているそうです。この辺は、貼箱の機械と一緒です(笑)。

興味深かったのは「封筒の印刷」です。
封筒は一般の印刷物のように、「真っ白の紙」を使うことは殆どありません。
大抵は色の着いた紙だったり、紙の質感も様々です。

しかし、クライアントの要望は「DIC○○番」のように、特色が使われることが多いです。
同じ色のインクでも、紙の状態によって見え方が違うため、ここで「職人の出番」!と思いきやコンピューターで管理されているとのこと。
インクや紙のデータが入っていて、それを元に機械がインクを調合するそうです。
スゴイ!!
もちろん、活版など一部ではまだ職人さんの技が生きています・・・。

そして驚くのは、自社製品をすべてここの工場で作っているとのこと。
特に単価の安い紙製品などは、今や海外生産にどんどん移行している中、ハグルマ封筒さんの「ものづくり」に対する強い"こだわり"を感じた工場見学でした。

ハグルマ封筒さんの皆さん、本当に有り難うございました。



ハグルマ封筒株式会社

★感性品質への「こだわり」オリジナルパッケージ(貼箱)企画・製造★

村上紙器工業所

手間をかけることは、「愛情」をかけること。
「愛情」をかけることが、私たちの仕事です。

感性品質とは、性能や効率だけではなく、「心地よい」「官能的」
「温もりがある」など、デザインや素材感を活かし、
人の”感性”に直接響く「魅力的品質」をいいます。

そんな”ゾクゾクするほどの美しさ”や”ワクワク感”のある貼箱を、
私たちはは作っていきたいと考えています。
そして、あなたの”名脇役”になりたい……。