5月24日の数字:2011年までがツイッター黎明期

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話題のツイッターについて
今後の普及予想が発表されました。
こうしたロードマップを参考に
自社の戦略を考える必要がありそうです。

PEST
Social & Technological:ソーシャルメディアが開く未来

先日、IT関係のあるイノベーター氏から伺った話。ツイッターユーザー数では、日本が世界第二位だそうだ。一位はアメリカで、ヨーロッパ各国では意外にまだ普及していないらしい。

発祥の地アメリカが一位なのはわかるとして、なぜ日本が二位なのか。これは140文字限定というツイッターの特性が大きく影響しているのではないだろうか。ポイントは漢字の存在である。

仮に英語で、しかも限られた文字数でメッセージを発信するためには、使う単語を吟味し抜き、文章を練り上げるしかない。それが無理なら、ブログなりなんなりへの誘導を図るのが次善の策だろう。実際、英語の津イートには、短縮URLを貼り付けたものが多い。

ところが漢字を使えば、少ない文字数で多くの内容を語ることができる。つまり日本語はツイッターと相性がよいのだ。ということなら、今後は中国でもツイッターが流行する可能性は高いだろう。

それはさておき。

野村総研がツイッターなどの新しいメディアの、今後の進展状況を予測する「ITロードマップ」を発表した(日経MJ新聞2010年5月21日付6面)。

予測されているのは、2010年から15年にかけての普及状況である。予測によれば11年までが黎明期、13年までが発展期、そして普及期と続く。この時間感覚は参考にしていいのではないだろうか。

つまり、こういうことだ。

確かに今、一部ではツイッターが流行っているといわれている。日本が世界第二位のツイッターユーザー大国であることもわかっている。しかし、まだまだ黎明期なのだ。マーケティングのセグメントで言えば、ツイッターユーザーはイノベーター層にとどまっていると考えていいだろう。

だから、焦ることはない。しかし、ただ傍観していてもいけない。今の間に、誰が、どう、うまく使っているのか、その効果はどうなっているのかを、しっかりとウォッチしておくことが必要だ。

そしてアーリーアダプター層がツイッターをどんどん使い始める頃には、この新しいコミュニケーションチャンネルを自社でも活用できるように準備だけは進めておくことが必要だろう。

ターゲットイヤーは、発展期の始まる2012年である。今年一年かけて、ツイッターの成功事例をしっかりと集め、その要因を分析する。それぐらいのスタンスで、取り組むことが必要だと思う。