3月5日の数字:国内約5000万世帯分の新たな需要

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国内だけで5000万世帯分
とんでもない新規需要が生まれようとしています。
そこにどんなビジネスチャンスがあるでしょうか。

スマートメーターの普及が、そろそろ本格化する。「スマートメーターは家庭や事業所に取り付け、電力の使用状況を電力会社に伝える役割を持つ(日経産業新聞2010年3月5日付5面)」。次世代電力網スマートグリッドの中核機器だ。

すでにヨーロッパでは実証実験がスタートしている。スマートグリッドの目的はエコにある。太陽光発電や風力発電など発電量が一定しない発電源を活用するためには、電力系統を電力需要サイドと供給サイドで常に調整する必要がある。そのために開発されたのがスマートグリッドであり、その中核パーツとなるのがスマートメーターだ。

日本でも関西電力などがスマートメーターの設置を公表し始めている。もちろん、こうした大規模インフラに関わる動きは早くからスタートしており、エネゲート社などではその開発が進められている。

つい最近では「米GEがスマートメーターの開発・生産で富士電機ホールディングスとの提携を発表(前掲紙)」した。これは日本国内で約5000万世帯分といわれるスマートメーター需要を狙った動きだ。

ここで思い出したいのが、アメリカのゴールドラッシュとリーバイスの逸話だ。1850年頃にアメリカ・カリフォルニア州で起こったゴールドラッシュに便乗して、最も儲けたのは誰か。

ジーンズを発明したリーバイスである。夢中になって金を掘っていると、普通のズボンはすぐに破れてしまう。そこで破れにくいズボンとして開発されたのがジーンズであり、これが爆発的なヒット商品となった。

スマートメーターのコアパーツの一つに水晶部品があるが、ほかにどんなパーツが必要なのだろうか。あるいはスマートメーターを設置するためには、どんなパーツや工具が必要なのか。

またスマートグリッドには家庭用小型蓄電池の開発も必須の課題となっている。はたまたスマートメーターを搭載したロボットに、家庭の電気管理を任せるというアイデアもある。

スマートメーター(グリッド)を金鉱に例えるなら、ジーンズに当たるモノは何だろう。