2月8日の数字:3足990円が6足990円に

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ユニクロが今の輝きを失い
色あせてしまうとしたら
どんな原因が考えられるでしょうか?

ユニクロのお話。昨日、家族で買い物に行き、筆者は靴下を買った。カゴに3足放り込んで、支払いが済むのをベンチに座って待っていると、なぜかレジ前の家人に呼ばれる。

何ごとかと行ってみると、すぐにあと3足持ってこいとのこと。以前は確かに3足990円だった靴下が、いつの間にか6足990円になっていたのだ。恐るべしユニクロ、さすがデフレンジャーと呼ばれるだけのことはある。

この前ユニクロで靴下を買ったのは、たぶん3ヶ月ほど前だ。今回は期間限定とあったから特売だったと思われるが、それにしても半額とはすごいではないか。それでも確実に売上を伸ばし、利益も叩きだしている。

ベンチに座り、店内を見ると、天井の高いゆったりした空間は、とても明るくて気持ちがよい。お客さんもたくさん入っていて活気にあふれている。店員さんも、見ている限りではみんな愛想が良くて、てきぱきと動いている。およそ、理想的なショップ空間に思える。

このユニクロは、いつまで今のままの輝きを保てるのだろうか。

ぼんやりと店を眺めているうちに、ふと、そんな疑問がわいてきた。もしもこの先、ユニクロがいつか、何かの原因で色あせていくようなことがあるとしたら、それはどんな原因だろうか。

思い起こせば40年ほど前、筆者が子どもの頃の百貨店も、とても晴れやかな祝祭のスペースだった。が、今やその栄光の歴史は見る影もない。京都では阪急百貨店の閉店が決まり、同じく河原町のファッションビルの閉館も決まった。

盛者必衰の理が不滅の真理なら、ユニクロもいつかは色あせていくのだろうか。そんなつぶやきをTwitterで流してみたら、意外にもすぐにいくつかのRTがついた。何か一つ、大々的に勝負を賭けた新商品での失敗、あるいはトップ交代による求心力の低下などの意見が寄せられたが、どうなのだろう。

システムとしてのユニクロの完成度は、極めて高いと思う。柳井社長のカリスマ的なリーダーシップは確かに強力なのだろうが、次の経営トップについても、一度失敗しているだけに慎重に用意を進めているはずだ。

もしかしたらユニクロは、昭和の日本に創業した「未来の、世界に通じる老舗企業」になるのだろうか。興味深いテーマだと思う。