11月13日の数字:1ギガあたり0.25ドル

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Googleがまたまた、すごいことをやってくれました。
データ保存サービスを一挙に従来の8分の1にまで値下げ。
さて、御社ならこのサービス、どう使いますか?

Googleが値下げした。以前から提供されていたデータ保存サービスの利用料を8分の1にしてくれた。その結果「20ギガバイトのデータを年間5ドルからの料金でグーグルのデータセンターに保存できる(日経産業新聞2009年11月12日付3面)」

5ドル÷20ギガ=0.25ドル/ギガ。日本円にしてざっと20円ちょっと。ちなみに「価格.com」をみると、USBメモリで8GBクラスがだいたい1,200円だ。グーグルどんだけ安いねん! という話になる。

Googleが提供してくれるストレージは、別に20ギガがマックスというわけじゃない。80ギガで20ドル、400ギガで100ドル、最大ともなれば16テラ(!)を4,098ドルで貸してくれる。

もっともテラバイトともなれば外付けのハードディスクがいま、1テラバイトあたりざっと1万円。だからこのレベルだとGoogleの方がコストパフォーマンスは悪くなる。

実はGoogleのシステムでは、この価格設定もちょっとおもしろいところだ。なぜなら1ギガあたりの価格は、20ギガ使おうが16テラ契約しようがまったく同じ。いつも0.25ドル/ギガとなっている。普通はボリュームディスカウントがあるでしょうと思いきや、Googleは普通には考えないようだ。

これはGoogleならではの考え方なのか、それともクラウド特有の価格設定と捉えるべきなのか。単純に解釈するなら、Googleの場合はこのサービス展開には大まかにいってサーバー以外の余計なコストはかかっていない。だから、なのだと思う。

これが仮に、営業マンがセールスをしている場合なら大口契約には当然ボリュームディスカウントを効かせるだろう。その方が顧客に対するアピール力も高まる。

が、Googleは相手が誰であれセールスコストはゼロ、だからどんな使い方をする客に対しても販売単価は一定。そんなロジックが働いているのではないか。

それにしても、400ギガぐらいのボリュームを借りておけば、ほとんどそこに何でも入れておける。もちろんネットにつながらなければ使えないというのが欠点なのかもしれないが、今どきネットにつながらないと仕事にならない。

その意味では、セキュリティの問題には一抹の不安が残るものの、こうしたGoogleのサービスを活用する案は十分に検討に値するだろう。