9月29日の数字:中国のネット人口3億に急増

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中国のネット人口が急増している。
ここでどんなビジネスチャンスが見つかるだろうか?

インターネット普及率が約22%、中国の話である(日経MJ新聞2009年9月28日付け4面)。日本が約74%、アメリカ73%、韓国71%だから、比べてみるとまだまだずいぶんと低い。しかし、中国の場合は母数が桁外れにでかいことを忘れちゃいけない。

何しろ人口総数にして約13億人もいるのだ。その22%といえばざっと3億人になる。つまり絶対数でいえば、すでに世界一のネット人口を抱えているのが中国というわけだ。その中国をビジネス環境の面から考えればどうなるか。

国土条件でみて、もっとも似ている国はといえばアメリカとなるだろう。ということは、アメリカ発祥のビジネスモデル『通信販売』が成功する可能性は極めて高いはずだ。

このポテンシャルの高さにいち早く目をつけたのがアリババ・ドット・コムだ。確か学校の先生が立ち上げたこのECサイトは、当初BtoBに絞り込むことで成功した。

中国には当時、個人を相手に確実に荷物を届けることのできる物流システムがまだ整備されていなかった。決済も個人相手では著しくリスキーである。こうした事情を見越してBtoBに絞り込んで成功したのだ。

ところが、こうした状況も「『言葉の壁』『決済の壁』『物流の壁』という3つの壁が、日本の進出支援サービス事業者などによって徐々に取り払われようとしている(前掲紙)」という。絶好のチャンス到来だ。

ここで、じゃあ我が社も中国でBtoCのECをと考えるのか、今だからこそBtoBのECをと策を練るのか。例えば中国でMonotaRo社が提供しているようなサービスを展開すればどうなるか。

個人マーケットはもちろん巨大である。しかし、いくら決済の壁が取り払われたとしてもリスクは大きい。しかもそもそも取引が小口である。それよりも中国で今後、どれだけ多くの企業が生まれ、伸びていくかを考えれば、やはりBtoBマーケットの可能性の方が明らかに大きいのではないか。

そして、まだ中国では安心・安全・高品質の証として「メイド・イン・ジャパン」のブランドが通じる。今がチャンスだと思う。