8月27日の数字:我が社を1分でまとめろ

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自社の特長を1分でまとめて、CMにするならどう表現するか?
自社について考え直す、最高のトレーニングになります。

大阪の産業創造館がおもしろい試みを始める。題して『中小企業オモシロCM選手権』。「中小企業を対象に自作の自社PR動画の募集を始める。動画投稿サイト『ユーチューブ』上で優秀作品を決め、同館運営のサイトで12月から公開する(日経産業新聞2009年8月26日付19面)」

テーマは「我が社で一番のウリ」だ。アピールしたい商品・サービス、技術力、あるいは社長のキャラクター(中小企業はこれで勝負が決まる場合も多い)とか社員のガッツ(これも中小企業では極めて重要な差別化ポイントである)でもいい。

ポイントは、アイデア勝負という点にある。そりゃもちろん映像完成度も編集もクォリティが高い方がいい。神は細部に宿るのである。しかしわずか1分である。ならば、優先順位トップは、まずアイデアだ。

つまり自社の最大のアピールポイントを1分で興味を持ってもらえるように説明する。これはまさに『エレベータートーク』である。アメリカでベンチャー起業者が忙しいベンチャーキャピタリストに何とか話を聞いてもらおうとエレベーターで待ち構える。一緒に乗り込むや否や「このエレベーターが下に降りるまでの間、僕のビジネスプランを聞いてくれ。見込みがあれば出資してくれ」と語る。

そのためには、どう考えればいいか。

まず自社のすべてをわかってもらおうと考えてはいけない。『自社を一言で表すなら』に絞り込んで徹底的に考える。ただし、いくら素晴らしい技術を持っていたとしても、それが相手に理解されなければ意味はない。技術力がすごいのなら、それが相手に(あるいは社会に)どう役立つのかを考えることだ。

そして、興味を持ってもらえる表現を考える。ここはいろいろな手法がある。例えばSCAMPER法(このキーワードで検索すれば、いくらでも出てきます)。代用する、組み合わせる、適応させる、修正するなどの切り口から考えていけばどうなるか。

応募期間は10月21日までだから、まだ2ヶ月もある。仮に社員が10人おられるなら、毎日一人1個、自社を一言で表現するとどうなるかをみんなで考えてみればどうだろう。そのアイデアを一ヶ月後に持ち寄る。これで300個のアイデアが集まる。それをブラッシュアップして、1本のCMにまとめる。

自社について考え直す最高の機会になる。


ちなみに産業創造館ののサイトには、株式会社エンジニアさんのビデオが見本でアップされていました。
ゆーざーのどんな「不」を、どうやって解消するのか。とってもおもろくて、印象に残るビデオです。ぜひ、ご覧ください。『つぶれたネジも引っこ抜く「ネジザウルス出現!!」』(株式会社エンジニア)